
Content/学習内容
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生成AIの登場を「進化」として捉える
「進化」という生物学的な視点から生成AIの登場を解説します。生成AIを産業革命や過去の技術革新と同様の「進化」のプロセスとして捉え、それが脅威ではなく教育を新たな段階へ導くツールであることを強調します。また、パンデミックを経て進んだデジタル変革(DX)が生成AIによってどう加速しているか、そしてこの変革が教師の役割や学生の評価方法(結果からプロセスへ)にどのような課題と機会をもたらしているかを概説します。
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創造性:人類がAIに対抗するための唯一の道
生成AIの活用法を「知る(認知)」「使う(応用)」「創造する(開発)」「管理する(統治)」という4つのレベルに分類して解説します。生成AIが肉体的作業や認知的作業を代替することは可能ですが、人間の「感情(Emotion)」と「創造性(Creativity)」は決して代替できないと強調されます。講義では「マットの上の猫」の画像に様々な芸術的スタイル(ゴッホ風、北斎風など)を組み合わせる例を用い、AIに指示を与える人間の感情や創造性こそが、生成AI時代における人間性の核心であることを論証します。
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大規模言語モデル使用時の一般的な質問戦略
生成AIと効果的に対話するための5つの具体的なプロンプト戦略(RTF, TAG, BAB, CARE, RISE)を紹介します。看護の臨床現場を例に、AIに「役割(Role)」「タスク(Task)」「フォーマット(Format)」「目標(Goal)」などを明確に伝える方法を解説します。学生が正確な質問をできないことは、逆に教師がその学生の理解度を測る手がかりにもなり得るとし、より詳細なコンテキストやペルソナ(背景情報)を提供することが、AIから質の高い回答を引き出す鍵であると強調します。
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テキストから画像生成のための一般的なプロンプトキーワード
テキストから画像を生成する際のプロンプト作成法に焦点を当てます。画像生成には「主題(Subject)」「記述(Description)」「スタイル(Style)」の3要素が重要であり、特に「スタイル」(例:ジブリ風、16:9の構図)には個人のリテラシー(教養)が反映されると解説します。AIはアルゴリズムでデータを組み合わせるが、そこに「感情」を込めるのは人間であり、常に「人間が先」であると強調。AIを仕事を効率化するツールとして活用し、人間は人生を楽しむ時間を持つべきと結論付け、未来の「AIエージェント」についても展望します。
Staff/スタッフ
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- 講師
辛 致煒国立成功大学 医学系寄生虫学科教授寄生虫学
Competency/コンピテンシー
- リテラシー
- 論理的思考力
- 問題解決力
- 実践力
- マネジメント力