
分野 | 建築・芸術
多様にあるオレンジの皮をむく方法:あるいは、And/Alsoの理論
本講演では、英国ロンドンを拠点とするポストコンセプチュアル・アーティスト、マーシャ・ブラッドフィールドの活動を紹介します。議論の中心となるのは、現代美術批評において高まりつつある「論理としての『~であり、かつ~でもある』」という傾向です。つまり「それは芸術であると同時に、何か別のもの」という姿勢です。この概念は、オレンジの皮をむくという日常的な行為と、内側も外側もオレンジであるという多様な鑑賞方法を通じて提示されます。自身の創作活動から生まれた作品例を示すとともに、マーシャは現代美術が果たし得る役割とあり方について考察するため、現代における美術教育とアーティストであることの関係性を考察します。 マーシャ・ブラッドフィールドは、アーカイブ担当者・アーティスト・キュレーター・教育者・研究者・作家・そして、そして、そして…というハイフンを跨ぐ存在です。彼女の創作活動は相互依存という主題を探求しています。近年のプロジェクトでは、偶発性、作者性、価値体系、組織構造、体験型学習、協働的文化生産の経済/生態系を検証。ドローイングであれ出版物であれスタートアップであれ、マーシャは形式的特徴で容易に識別される「署名スタイル」を意図的に回避する。マーシャは 2016 年から Incidental Unit(Artist Placement Group の 3 番目のイテレーション)を共同開催し、Critical Practice、Pangaea Sculptors’ Centre、Precarious Workers Brigade、RadBots、REBEL(Recognising Experience-Based Education and Learning)など、他の組織でも活動しています。マーシャは、MA Intercultural Practices(セントラル・セント・マーチンズ、ロンドン芸術大学)のコースリーダーを務めています。marshabradfield@artfieldprojects.com

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