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「アフリカを歩く:山・砂漠の自然と人と」水野 一晴(京都大学大学院文学研究科 教授)
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高価な日本の和牛肉は偽装表示がしばしば問題になってきました。食品への正しい表示は当重要であり、偽装表示を見抜く技術の開発が必要でした。我々はゲノム解析を通して、牛肉の品種や産地を鑑定するDNA技術の開発に成功しました。現在では、日本国内で流通している牛肉の大部分の品種や産地が判別可能になり、これらの技術は市場での検査に用いられています。このような取り組みより牛肉の偽装表示が減少し、消費者の不信感も払拭できると思っています。本講義では、偽装表示の社会的背景、和牛の起源、DNAを用いた牛肉の品種・産地判別についての研究を説明します。
万年英之・笹崎晋史 他, 食品表示を裏づける分析技術, 科学の目で偽装を見破る, 日本分析化学 表示・期限分析技術研究懇談会編, 97-104, 2010, 東京電気大学出版局
万年英之・笹崎晋史 他, DNA鑑定を利用した牛肉偽装表示の防止, 食のバイオ計測の最前線―機能解析と安全・安心の計測を目指して―, pp.213-217, 2011, ㈱シーエムシー出版
万年 英之, おいしい牛肉や牛肉偽装を見抜くDNA診断法の開発, 食肉の科学, 52: 7-12, 2011