
分野 | 教育
日本の教育の特質と進展する教育改革
- 日本の教育
- 教育改革
- 教育政策
- 教育実践
本科目は以下の10回の講義によって構成され、各テーマを専門とする10名の研究者が具体的な事例を取り上げながらわかりやすく解説する。
1. 日本の教育制度・教育行政の特質と今日進展する改革
2. 日本の幼児教育の課題と重点
3. 日本の教師教育: 教師の学びと生徒の学びをつなぐ
4. グローバル時代の日本における言語教育政策
5. 世界の数学の授業:大規模国際比較研究からの洞察
6. 日本の理科教育の課題と重点
7. 日本の学校における道徳教育の特質と課題
8. 特別活動:日本型全人教育
9. 日本のシティズンシップ教育とその課題
10. 日本の大学における学生参画:比較の観点から
Content/学習内容
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日本の教育制度・教育行政の特質と今日進展する改革
- 教育制度
- 教育行政
- 教育政策
- 教育改革
日本の教育学校教育制度及び教育行政制度の歴史的変容を整理し、今日の学校体系の特質と、今日の展開する主たる教育教育施策の動向と課題について解説する。
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日本の初等中等教育の歴史的展開
江戸期から今日に至る教育制度の変容と教育改革の展開について解説する。
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学校体系と教育行政制度の特質
今日の日本における学校体系の特質と、教育行政の仕組みについて解説する。
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学校教育の改革動向と今後の課題
今日進展する教育改革の動向、残された課題、今後の改革の展望について解説する。
Lecturers
/講師
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藤田 晃之
筑波大学 人間系 教授
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日本の幼児教育の課題と重点
- 日本
- 幼児教育・保育
- 幼稚園
- 保育所
本講義では日本の幼児教育の課題と重点に焦点を当てる。特に、教育制度論の観点から日本の幼児教育の特徴と課題を検討する。
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日本の幼児教育の制度と現状に関する概説
このパートでは、日本の幼児教育機関である幼稚園と保育所の法的根拠、目的、教育課程の基準、特徴等を示し、両者を比較したうえで、小学校との比較を行い、その現状を確認する。
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接続の問題
このパートでは、接続の問題、幼稚園・保育所と小学校のつながりを取り上げる。日本における接続の課題の背景、政策動向を検討し、望ましい接続の考え方を示す。
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統合の問題
このパートでは、幼稚園と保育所の統合の問題を検討する。幼稚園と保育所の2元体制、認定こども園を検討するとともに、特に保育所の条件整備の課題を析出する。
Lecturers
/講師
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藤井穂高
筑波大学 人間系 教授
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日本の教師教育: 教師の学びと生徒の学びをつなぐ
- 教師教育
- 専門的発達
- 教師の学び
- 授業研究
- 学校開発
この講義では、教師と生徒の学びをつなぐことに焦点を当てながら、日本の教師教育について探っていく。特に、教書教育の概念、国際比較調査、学校における授業研究に関する実践について紹介していく。
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日本の教師教育を理解する: 歴史的な出現と現在の構造
この講義では、教師教育の概念を掘り下げ、日本の教育に関する特殊事情を踏まえた視点からそれを検証する。
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日本の教育における課題と成果:国際比較調査から考える
本講演では、OECDが実施したTeaching and Learning International Survey (TALIS)に焦点を当て、日本の教育の課題と成果を掘り下げる。
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日本における授業研究: 教師教育と学校開発の架け橋
この講義では、教師教育と学校開発の架け橋となる「授業研究」の実践について考察する。
Lecturers
/講師
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朝倉雅史
筑波大学 人間系 助教
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グローバル時代の日本における言語教育政策
- 言語教育政策
- 言語的人権
- 英語教育
- 日本語教育
- 母語教育
本講義では多文化・多言語社会における言語教育政策のの基本理念として言語的人権を取り上げる。そのうえで、日本におけるる言語教育政策の現状と課題を国語教育、英語教育、日本語教育、母語教育に焦点を当てて示す。
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なぜ言語教育政策に言語的人権を取り入れることが重要なのか
この講義では、言語教育政策と言語的人権の概念を定義する。また、言語教育政策に言語的人権の原則を含めることがなぜ重要なのかを説明する。
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日本の学校で教えられている言語とは
この講義では、日本の学校で教えられている言語を概観する。また、それぞれの言語に関する政策的課題についても解説する。
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日本で言語的人権は保障されているか
この講義では、日本の学校ではどのような言語が教えられていないのかを概観し、日本では言語的人権が保障されているのかについて検討する。
Lecturers
/講師
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タスタンベコワ クアニシ
筑波大学 人間系 准教授
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世界の数学の授業:大規模国際比較研究からの洞察
- 授業
- 数学
- 国際比較
- TIMSSビデオスタディ
- 授業研究
TIMSS ビデオスタディ(TVS) やLearner’s Perspective Study (LPS) のような数学の授業に関する大規模国際比較研究の知見を概観し,日本の授業の特徴を知るとともに,日本に固有の営みである「授業研究」の実際を理解する.
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数学の授業実践に関する国際研究
日本の数学教育の現状と課題を短く概観した後,授業に関する国際比較研究であるTIMSS ビデオ研究のデザインと知見について概観し,日本の授業の特徴を議論する。
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学習者の立場から見た授業の研究(LPS)
16カ国の研究者の参加による国際共同研究The Learner’s Perspective Study について,その研究デザインと知見を概観し,数学授業の研究においてに学習者の立場の考慮することの重要性を議論する.
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授業研究の起源と展開
TIMSS ビデオ研究の成果から注目を集めることになった日本の「授業研究」による教師の力量形成の営みについて概観し、その起源と展開、職能開発上の意義について議論する。
Lecturers
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清水美憲
筑波大学 人間系 教授
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日本の理科教育の課題と重点
- 理科教育
- 理科学力
- 教科「理科」
- 科学的探究
- 探究学習
日本において展開される理科教育の課題と重点について概説する。第1に、日本の子どもの理科学力をめぐる現状と課題を概観する。第2に、現在の日本における理科教育の制度的枠組みについて解説する。第3に、科学的探究を重視した理科学習のあり方について検討する。
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日本の子どもの理科学力をめぐる現状と課題
国内外で実施された各種学力調査の結果に基づきながら、日本の子どもの理科学力をめぐる現状と課題を整理する。
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日本の理科教育の構造と方向性
日本における教科「理科」の特徴や現行の制度的枠組みについて解説する。
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科学的探究を重視した理科学習のあり方
科学的探究の過程をベースとした理科の学習過程について解説する。また、科学的な探究活動の事例を交えながら、理科における探究的な学習の充実に向けた視点について検討する。
Lecturers
/講師
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遠藤優介
筑波大学 人間系 助教
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日本の学校における道徳教育の特質と課題
- 道徳教育
- 道徳科
- 学習指導要領
- 教育方法と評価方法
- いじめ
日本の学校における道徳教育の歴史をおさえた上で、現在の道徳教育及び道徳科の目標や内容に対する理解を深めるとともに、今後求められる指導の在り方について考える。
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戦後日本における道徳教育の展開
日本の近代学校制度が確立した明治時代(1868-1912)から第二次世界大戦までの道徳教育を簡単に振り返った後で、終戦直後の占領政策に基づく道徳教育のあり方について概観する。さらに、その後の日本独自の道徳教育システムの構築について、すなわち、まず1958年から始まった「道徳の時間」について、そして2015年の学習指導要領の一部改訂から行われている「道徳科」について説明する。
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日本の道徳教育実践の特質と課題
まず、学習指導要領の記述に沿って、日本の学校における道徳教育の目標と内容を確認する。そして、新しい道徳教育に必要な指導方針を検討し、最後に質の高い指導法として挙げられている3つの方法を紹介する。
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道徳教育及び道徳科の今後の方向性
学校における道徳教育の今後の方向性として、いじめ問題への対応、教育活動全体を通して行う道徳教育、そして有意義な評価という3つの問題について論じる。
Lecturers
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川上若奈
筑波大学 人間系 助教
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特別活動:日本型全人教育
- 特別活動
- 日本型教育
- 全人教育
- グローバル展開
- 授業研究
本講義では、国際的な視点から、特別活動の実際、意義、課題について検討する。特別活動とは、児童生徒主体の活動であり、全人教育として日本において独自に発展してきた。
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日本における教科外活動の発展
第1節では、特別活動の哲学と歴史について検討する。1.特別活動とは何か?2.特別活動の実践事例: 係活動3.特別活動の歴史の概観
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国際的な視点からみた特別活動の特質
第2節では、諸外国の教科外活動の指導方法と比較することで、特別活動の特徴を検討する。1.教科外活動の国際比較2.海外の研究者からみた特別活動3.特別活動の機能とメカニズム
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特別活動のグローバル展開
第3節では、日本型教育としての特別活動がどのように海外に輸出されているか検討する。1.日本型教育の海外展開2.エジプトにおける特別活動の導入3.授業研究を通した特別活動の国際化
Lecturers
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京免 徹雄
筑波大学 人間系 准教授
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日本のシティズンシップ教育とその課題
- シティズンシップ教育(主権者教育)
- 政治的教養(政治的リテラシー)
- 政治的中立性
- こども基本法
- 子どもの権利
シティズンシップ教育の理論的背景とその潮流について概説し、日本におけるシティズンシップ教育(主権者教育)の展開とその課題について検討する。
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シティズンシップ教育の理論的背景とその潮流
第1部では、シティズンシップ教育の理論的背景とその潮流について、概念・理論枠組みや類型を示した上で、シティズンシップ教育のアプローチやグローバルな取り組みについて説明する。
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戦後日本における政治的教養のための教育の展開
第2部では、戦後日本における政治的教養のための教育の展開について、その基盤となる法律について触れながら、戦後の脱政治化の過程と近年の再政治化に向けた動向について検討する。
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シティズンシップ教育(主権者教育)の推進とその課題
第3部では、シティズンシップ教育(主権者教育)の推進とその課題について、各省庁の取り組み、新科目「公共」の導入、子ども基本法の制定などを取り上げて検討する。
Lecturers
/講師
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菊地かおり
筑波大学 人間系 助教
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日本の大学における学生参画:比較の観点から
- 学生参画
- 大学ガバナンス
- 質保証
- ピアサポート
- 高等教育
日本の大学における学生参画について、大学ガバナンス、質保証、ピアサポートという三つのレベルに分けて、それらの現状と課題を説明する。そして、国際比較の関連から、どのように発展させていくべきかを論じられるような講義を行う。
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大学ガバナンスへの学生参画
日本における大学ガバナンスへの学生参画はなぜ発展していないのか、その理由を歴史的な発展経緯を踏まえて説明する。また、国際比較の観点から、なぜ外国(特に欧州)で発展してきたのかの説明を付加する。そして、学生間で、どのようにすれば発展できそうかについて議論してもらう。
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質保証への学生参画
日本において質保証への学生参画はなぜ独特の発展を遂げてきたのか、その理由を文化的・制度的な側面に触れつつ説明する。また、イギリスにおける事例を国際比較の視点で説明する。そして、学生間で、どのようにすれば発展できそうかについて議論してもらう。
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学習活動への学生参画
日本において学習活動(ピアサポート)への学生参画はなぜスムーズに発展してきたのか、その理由を文化的・歴史的な分析を踏まえて説明する。そして、学生間で、どのようにすれば発展できそうかについて議論してもらう。
Lecturers
/講師
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田中正弘
筑波大学 本部(教学マネジメント室) 准教授
Staff/スタッフ
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藤田 晃之筑波大学 人間系教授
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藤井穂高筑波大学 人間系教授
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朝倉雅史筑波大学 人間系助教
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タスタンベコワ クアニシ筑波大学 人間系准教授
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清水美憲筑波大学 人間系教授
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遠藤優介筑波大学 人間系助教
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川上若奈筑波大学 人間系助教
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京免 徹雄筑波大学 人間系准教授
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菊地かおり筑波大学 人間系助教
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田中正弘筑波大学 本部(教学マネジメント室)准教授
Competency/コンピテンシー
科目の目標
現代日本の教育をめぐる論点を政策、制度、実践といった多角的な視点から理解し、また、その課題について十分な知識をもとに論じることができるようになることを目標とする。
履修者の到達目標
今日の日本の教育をめぐる論点を政策、制度、実践といった多角的な視点から考察することができる。
今日の日本の教育が直面する主要な課題について正しく理解するとともに、それら解決の方策について考察することができる。







