学修証明のDX化を拓く新eポートフォリオのご紹介

学修証明のDX化を拓く新eポートフォリオのご紹介

JV-Campusが開始したデジタルバッジ連携eポートフォリオ——学びの成果を社会への展開に活用できる新システム

JV-Campusはデジタル学修証明の活用と社会における流通促進を主眼に、新機能としてデジタルバッジ発行機能を備えたeポートフォリオの提供を開始しました。学習者・大学・企業それぞれに価値をもたらすこのシステムは、学修証明のDX化を推進する上で重要な意味を持ちます。

国際標準への対応等の技術的な特徴、そして「バーチャルからリアルへ」という教育変容を支えるビジョンとは何か。JV-Campusの全体像から新eポートフォリオの機能、さらに未来への展望まで、詳細に解説します。

「従来の成績証明書では伝わらなかった、個人のリアルな学びや熱意を可視化できます」——JV-Campus運営委員会 委員長 大庭良介

本稿では、国内外の85法人が参画するJV-Campusの現在地と、新eポートフォリオが学習者・社会・産業にもたらす多角的な価値を読み解きます。

01

JV-Campusの現在:日本の高等教育の国際的な玄関口として

日本政府が推進するグローバル人材育成の一環として、文部科学省の「スーパーグローバル大学創成支援事業」から2022年3月にスタートしたJV-Campusは、着実に成長を遂げ、現在では国内外の大学・団体85法人が参画するプロジェクトへと発展しています。

85法人
国内外の大学・団体
参画数
約45万人
学習者アクセス数
(185カ国・地域)
2022年
プラットフォーム
スタート年

「バーチャルからリアルへ」というビジョン

JV-Campus運営委員会 委員長の大庭良介は、その根幹にあるビジョンについて「JV-Campusは、日本の高等教育の国際的な玄関口となることを目指す取り組みです」と語ります。さらに「オンラインで全てを完結させるのではなく、海外から日本へ、日本から海外へ、実際に人が移動し、学び、定着するという、バーチャルからリアルな行動への変容を大きな目的としています」と強調します。

先進的な取り組みは「第21回 日本e-Learning大賞 グローバル事例特別部門賞」を受賞するなど、国内外で評価を受けています。英語による受講環境の整備、日本文化・日本語学習コンテンツの拡充、海外大学との連携強化を通じて、インバウンド留学生の獲得と日本人学生の海外派遣拡大の両方を推進しています。

02

新世代eポートフォリオ:バーチャルからリアルへ接続する不可欠なツール

今回提供が開始された「JV-Campus eポートフォリオ」は、JV-Campusが目指す「バーチャルからリアルへの変容」を実現するための不可欠なツールとして位置付けられています。学修歴・取得資格・活動記録などを一元的に管理し、必要に応じて外部公開できる仕組みを提供します。

「学修歴の見える化」へのニーズに応える

従来の紙ベースや自己申告ではなく、信頼性の高いデジタル学修証明へのニーズが社会全体で高まっています。JV-Campusプラットフォーム システム担当の柳川信はその意義を次のように語ります。

「JV-Campusはリアルな行動への変容を大きな目的とし、入口(オンライン学習)から出口(留学、インターンシップ、就職)までをサポートする教育コンテンツ群を網羅的に準備しています」

「eポートフォリオはバーチャルからリアルへ接続するために欠かせないツールであり、JV-Campusのビジョンを実現する上で重要な役割を担っています」

——JV-Campusシステム担当 柳川信

デジタルバッジと連携させることで個人のスキルや経験を信頼性ある形で証明し、活用できるeポートフォリオとして開発されたこのシステムは、社会が求める学修歴のDX化に正面から応えるものです。

03

eポートフォリオがもたらす多角的な価値

新eポートフォリオ機能は、学習者・大学・企業という多様なステークホルダーに、それぞれ異なる、しかし相互に関連する価値を提供します。

学習者にとっての価値:自己を証明する「存在証明」

学習者はWeb履歴書として、自身のプロフィールや活動記録などを自由に登録できます。また取得したデジタルバッジを保管・管理するウォレットとしても活用可能です。入力した情報は目的に応じて選択し「ライブラリ」として公開でき、SNSでの共有やPDF出力にも対応しています。

「従来の成績証明書では伝わらなかった、個人のリアルな学びや熱意を可視化できます。海外人材が日本で働きたい時にも、質と量をしっかりアピールできます。さらに、同じ講義を受けた学習者同士の繋がりや共感も生まれやすくなり、バーチャルからリアルへの接続という意味においても価値を持つものではないでしょうか」

——JV-Campus運営委員会 委員長 大庭良介

社会にとっての価値:効率的な人材評価とスキル可視化

大学・企業にとってもeポートフォリオは強力なツールとなります。学生の学修歴の管理、課題提出・成績管理、採用時のスキル可視化ツールとして幅広く活用できます。特筆すべきは、任意の対象者に向けて自由にデジタルバッジを発行でき、履修証明やマイクロクレデンシャルに限らず、セミナーの参加証明などの発行も可能な点です。

🎓 大学での活用

学修歴の管理・課題提出・成績管理ツールとして。独自テンプレートで学生の多面的な評価が可能になります。

💼 企業での採用活用

スキルベース型採用において、具体的なスキルとリテラシーを持つ人材へ即座にリーチ。より深い視点からの候補者評価が可能です。

🏅 バッジ発行の柔軟性

セミナー参加証明から履修証明・マイクロクレデンシャルまで、任意の対象者に対して自由に発行管理できます。

柳川は「例えば、『現在最も関心のある社会課題とその解決に向けた考え方』『それに関連する学修歴』といった項目をeポートフォリオのテンプレートに設定し、より深い視点から学生を評価するといった使い方も可能になります」と、市販の履歴書では実現できない多面的な人材評価の可能性を強調します。

04

信頼の礎:eポートフォリオを支える技術的優位性

統一的なシステム構造がもたらす安全性

JV-Campusのデジタルバッジ発行・eポートフォリオシステムは、他サービスとは一線を画す決定的な違いを持っています。デジタルバッジ発行システムはJV-Campus管理のサーバ内で稼働しており、バッジ発行に関する個人情報が外部に保存されることがありません。

「外部サービスの場合、ユーザ情報が外部のデータベースに保管されてしまう点を懸念する方が多く、それがバッジ発行に踏み出せない要因の1つになっているようです。この点が非常に好評です」

——JV-Campusシステム担当 柳川信

さらに「大学の国際化促進フォーラム」のプロジェクトであるJV-Campusと各大学が法人として契約を締結することで社会的信頼性を担保し、ブロックチェーンを利用した改ざん防止を実施することで、強固な信頼性を構築しています。

国際標準規格への完全対応

JV-Campusのデジタルバッジは、国際標準規格であるオープンバッジ2.0および最新の3.0に対応しています。世界中で利用されるプラットフォームとして国際標準規格への準拠は必須要件であり、特に開発段階ではまだ運用が始まっていなかったオープンバッジ3.0の対応をいち早く実装した点は特筆に値します。

オープンバッジ 3.0対応
改ざん・捏造のない完全性と発行者の真正性を検証可能な資格証明書(VC)として機能。国際的な互換性と信頼性を担保します。
ブロックチェーン活用
コンソーシアム型ブロックチェーンによりセキュアに長期間発行歴を保存。卒業後も学修履歴を多方面で活用できます。
個人情報保護
JV-Campus管理サーバ内での稼働により、バッジ発行に関わる個人情報が外部に保存されない構造を実現。
基盤システム
デジタル・ナレッジ社「KnowledgeDeliverSkill+」(1EdTech Consortium 国際認定取得済)を基盤に開発。

主な機能一覧

eポートフォリオ機能
JV-Campusアカウントを利用したシングルサインオン
マイポートフォリオ機能・ライブラリ機能
デジタルバッジ連携・掲載
WEB公開・パスワード設定
SNS共有・PDF出力
デジタルバッジシステム機能
各機関ごとの発行管理機能
LMS(Moodle)との連動発行機能
バッジシステムからの一括発行
バッジのエクスポート・インポート(OB 2.0)
PDF証明書発行・バッジ検証機能

※本ポートフォリオは、基盤システム提供会社であるデジタル・ナレッジ社記事 https://www.digital-knowledge.co.jp/archives/47334/ にも掲載されております

05

未来へのロードマップ:日本の高等教育を支えるクラウド的リソースへ

JV-Campusはeポートフォリオのさらなる活用と、プラットフォーム全体の発展を見据えています。柳川は今後の展開として、大学や企業が独自にテンプレートを作成し学習者が自由に活用できる仕組みを挙げます。大庭は将来像として「大学の運営や教育を助け、最終的には日本の高等教育のサポーターとして、教育全体のクラウド的なリソースになることを目指しています」と語ります。

JV-Campusが加速させる3つの柱:
1
オリジナル有料マイクロクレデンシャルコースの配信
第1弾として日本文化やカーボンニュートラルのプログラムを準備中。その学修証明にデジタルバッジを本格的に活用し、質の高い証明付き学習体験を提供します。
2
単位取得可能なコースの配信
13大学が開発した単位取得可能なコースを配信。将来的には入学前や留学前に取得した単位を卒業単位として認定する仕組みも視野に入れています。
3
教育コンテンツのパッケージ化
JV-Campusの教育コンテンツをパッケージ化し、別の大学の授業や単位として活用してもらう新たなスキームを構築。教育エコシステム全体のクラウド化を推進します。

JV-Campusの新eポートフォリオ機能とデジタルバッジ発行機能は、日本の高等教育が国際社会におけるプレゼンスを高め、未来のグローバル人材育成を加速させるための重要なツールとして開発されました。安全で信頼性の高い技術に裏打ちされ国際標準に準拠したこのシステムは、学びの成果を可視化し、その流通に寄与することで、国内外の様々なニーズに応えていきます。

 

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