分野 | 生物資源・農学

  • Learning

SDGs×Food-Value-Chain in Ehime for Glocal Food Security

本科目は、本パッケージの他の科目を受講するにあたっての導入にあたる。15回の講義を通じて、SDGs(持続可能な開発目標)、地球の持続可能性、そしてFood Value Chainそして、自らの消費者としての行動変容のあり方について学ぶ。授業では、実際のデータと愛媛県での具体的なFood Value Chainの事例を基に、地域と世界の農林水産業の動向、そして食の安全保障に関する最新の情報を活用する。
 科目の中で、実世界の問題を直視し、解決策を模索する。例えば、FAO(国連食糧農業機関)の報告書から世界の農業、水産業、森林状況を理解し、それらが人類の食料安全保障にどのように影響を与えているかを学ぶ。また、Sustainable Development ReportやOur World SDG Trackerを用いて、SDGsの進捗状況をデータから分析するスキルも身につける。
 この科目は、現代社会における重要な課題に対する理解と、それらを解決するための実践的な取り組みについて学びたい人に向いている。SDGsの解決にFood Value ChainとFood Securityが重要な役割を果たすことについての理解と、具体的な戦略について知識を身につけ、自らの生活へ様式行動を変えることを通じて、将来的にはこの分野でのリーダーやイノベーターとして活躍できるようになる。

Content/学習内容

  • ガイダンス:本科目を有意義に受講するために

    • 世界の農林水産業の動向

    本科目を有意義に必要な基礎知識や参考文献について説明する

    Videos

    /学習動画

    • FAO The state of Food and Agricultureを理解する

      FAO『世界の食料農業2024』の知見を通じ、地球規模の「隠れたコスト」を捉え、愛媛における食と農をSDGs視点で持続可能に展開する方法を学ぶ。

    • FAO The state of the World Fisheries and Aquaculture を理解する

      FAO「SOFIA 2024」から世界の漁業・養殖動向を学び、愛媛の持続的な水産資源管理とSDGs達成へ向けた具体策を探る。

    • FAO The state of the World’s Forest を理解する

      FAO「世界の森林2024」は、森林がSDGs達成に不可欠と強調。革新的技術や参加型管理で伐採を抑え、経済と環境を両立する方策を示す。

    Lecturers

    /講師

    • 小林 修

      愛媛大学 国際連携推進機構 教授

  • SDGsに関するオンラインデータを読み解く

    • 世界貿易統計
    • 統計から観察する世界の動向

    本科目を受講するにあたって、活用するSDGsオンラインデータと文献データについて理解する

    Videos

    /学習動画

    • Sustainable Development Report 2023をネットで探究する

      SDR2024を活用し、世界のSDGs達成度を比較検証。特にASEANを中心にデータ分析を行い、国際的視点と実践的な政策立案スキルを養う。

    • Our World SDG Trackerを探究する

      Our World in DataのSDGトラッカーを使い、飢餓や栄養不良の現状を指標ごとに分析。数値に基づき食料供給や地域政策を考察し、ローカルな実践にグローバル視点を融合する重要性を学ぶ。

    • UN Data Commons for the SDGsを探究する

      UN Data Commonsを活用し、飢餓や子どもの発育不良、食料価格の変動を可視化。データから愛媛の食料施策を検証し、地域の食糧安全保障と国際的SDGs達成を結びつける方法を探る。

    Lecturers

    /講師

    • 小林 修

      愛媛大学 国際連携推進機構 教授

  • FAO The state of the World’s Forest を理解する

    • 統計から観察する世界の動向

    本科目を受講するにあたって、活用するオンラインデータについて理解する

    Videos

    /学習動画

    • FAO Data Commons for the SDGsを探究する(1)

      FAOの「食と農業に関するSDG指標2023」を踏まえ、貧困撲滅、飢餓対策、ジェンダー平等、水資源管理の現状を分析。愛媛の食料施策を世界指標と照らし合わせ、包括的な食料安全保障を推進する道筋を学ぶ。

    • FAO SDG Indicator Data Portalを探究する(2)

      FAOの2023年報告は、貧困・飢餓・ジェンダー・水資源に関するデータを結び付け、愛媛の食料システムをより包括的に強化するための指針を示す。これにより、地域の食料生産・流通と社会的課題が国際水準と連動した形で改善される。

    • Observatory of Economic Complexity (OEC)を探究する

      OECを使った分析で、ASEAN10カ国の農業貿易と日本の関与を可視化。愛媛の食料戦略に国際的視点と連携のヒントを提供。

    Lecturers

    /講師

    • 小林 修

      愛媛大学 国際連携推進機構 教授

  • 福岡正信の自然農法とその哲学(1)

    • 福岡正信農園
    • 福岡式自然農法

    福岡正信の自然農法の現場を訪ね、現地の情報から福岡式自然農法の概念とそのSDGs時代における現代的意義について考える

    Videos

    /学習動画

    • バーチャル視察:福岡正信農園の取り組み:米と麦

      この講義では、福岡正信が実践した自然農法、特に「米と麦の同時栽培」の取り組みを紹介。
      福岡は「無為自然」の思想に基づき、できる限り手を加えない農法を30年以上にわたり追求。
      彼の方法は、秋の稲刈り時にクローバー、麦、稲の種を同時に撒き、上から長い稲わらを被せるという、極めてシンプルな方法。
      クローバーの生育による雑草対策や緑肥効果、農薬や肥料、代かきの不要化を実現。
      対照的に、隣接する田では現代的な農法を採用し、多大な労力とコストがかかったものの、最終的な収益は限定的。
      福岡の実践は注目を集め、大学や研究機関でも研究対象に。
      彼の自然農法は、農業における持続可能な未来への可能性の提示。

    • バーチャル視察:福岡正信農園の取り組み:果樹

      この講義では、福岡正信農園における果樹栽培の取り組みをバーチャル視察。
      農薬を一切使用せず、自然な循環に任せた栽培方法を実践。
      キウイや柑橘類、さらには自然発生的に育つ大根など、多様な作物の共生。
      木々の成長と人間の生涯を重ね合わせた自然観の紹介。
      理想と現実の間で模索する果樹栽培の在り方と、持続可能な農業への提案。
      固定カメラやオーナーツリー制度を活用した農園の可視化と、消費者との新たな関係構築の試み。
      「すべての人が少しずつ農業に関わる社会」への希望と、資本主義的農業への批判。
      真に求められるのは、作物との向き合い方の技術と姿勢であるという価値観の提示。

    • バーチャルインタビュー:福岡大樹氏が語る福岡式自然農法の哲学

      この講義では、福岡大樹氏が語る福岡正信式自然農法の哲学を紹介。
      福岡正信の「無」の哲学に基づく自然農法の実践と、その思想の継承。
      農薬回避ではなく、自然に寄り添う栽培方法への発想の転換。
      多様な生態系と調和しながら農業を営む姿勢と、混在する環境が生み出す相乗効果。
      粘土団子による種まきと、生態系の自然な選択に委ねる植生形成の考え方。
      ダイコンが果たす土壌改良の役割と、自然農法における意義。
      福岡正信の到達点への憧憬と、それに向かって日々営みを重ねる福岡大樹氏の決意。
      新たな挑戦に向けた柔軟な姿勢と、未来に託す希望。

    Lecturers

    /講師

    • 小林 修

      愛媛大学 国際連携推進機構 教授

  • 福岡正信の自然農法とその哲学(2)

    • 福岡正信の哲学とその現代的意義

    福岡正信が自然農法の確立に至るプロセスについて学び、持続可能な社会づくりに必要な人類の価値観の変革とイノベーションの創出について考える

    Videos

    /学習動画

    • わら一本の革命:自然農法と有機農法

      福岡正信の自然農法と有機農法の違いを紹介し、持続可能な開発目標(SDGs)と愛媛への応用可能性を考察します。

    • わら一本の革命:人間は自然を知っているのではない

      「人は自然を理解していない」という福岡正信の思想は、SDGsと愛媛の食の未来に新たな視点と変革を促します。

    • わら一本の革命:科学技術の意味と価値

      福岡正信は、科学技術は自然を支配するのではなく支えるべきと説き、持続可能なSDGs達成への道を示します。

    Lecturers

    /講師

    • 小林 修

      愛媛大学 国際連携推進機構 教授

  • “愛媛におけるFood Value Chainについての理解とそれがGlocal Food Securityの確立とSDGsの達成に果たす役割について学ぶ “

    • Glocal Food Security
    • SDGs

    愛媛におけるFood Value Chainについての理解とそれがGlocal Food Securityの確立とSDGsの達成に果たす役割について学ぶ

    Videos

    /学習動画

    • Food Value Chainとはなにか

      本講義では、食品バリューチェーンの意義と愛媛の柑橘モデルを通じて、SDGsや持続可能性との関係を学びます。

    • 地域と世界のFood Securityの確立に必要なこと

      本講義では、愛媛の食品バリューチェーンを軸に、包摂的かつ気候変動に強い食料安全保障構築の戦略を学びます。

    • Food Value Chainが地域そして世界に果たす役割

      愛媛の食品バリューチェーン強化は地域の活性化とレジリエンスを高め、SDGs達成と世界の食料安全保障に貢献します

    Lecturers

    /講師

    • 小林 修

      愛媛大学 国際連携推進機構 教授

  • Planetary Boundaryに見える人類活動の限界とEarth4Allが目指す未来

    • Earrth4All

    人類活動がSDGsの課題を生み出していることについて、Planetary Boundaryを切り口に理解し、Earth4Allが示す人類の未来を知る

    Videos

    /学習動画

    • Planetary Boundaryにみる人類活動の不都合な真実

      Planetary Boundaryの超過はSDGsと食料安全保障を脅かす。愛媛と世界は再生的かつ予防的な行動への転換が必要。

    • Earth4All:脱成長とBeyond GDPから見える未来

      Earth4Allは地球限界内での豊かさを目指し、脱成長とGDP超えの指標を提唱。愛媛も幸福重視の政策へ転換する先進地になり得る。

    • Earth4All:Universal Basic Dividend(普遍的基礎配当)から見える未来

      Earth4AllのUBD(ユニバーサル・ベーシック・ディビデンド)は、資源利用料を財源に全市民へ配分し、社会的公平と環境負荷削減を両立。脱成長時代の安定に不可欠な制度です。

    Lecturers

    /講師

    • 小林 修

      愛媛大学 国際連携推進機構 教授

  • 人類共通の課題でありながら進まないSDGsの達成

    • SDGsと幸福度

    SDGsをはじめとする人類共通の課題の解決がなかなか進まない要因について、SDGsゴール間の相互関係、幸福度とSDGsとの関係に着目して学ぶ

    Videos

    /学習動画

    • SDGs進捗状況の遅延要因について

      本講義では、SDGsの進捗が遅れている要因を多角的に分析。相互作用の複雑さ、政策の断片化、資金不足、社会的格差やデータ不足が課題であり、統合的アプローチと協働が必要であると強調された。

    • 国連の世界幸福度報告2020に見る主観的幸福度とSDGsのジレンマ

      この講義では、世界幸福度報告書2020をもとに、主観的幸福とSDGs達成のジレンマを検討。幸福を高める政策が環境や将来の持続可能性と衝突することもあり、統合的な政策設計と市民の信頼構築が重要であると示された。

    • SDGの「彼方立てれば此方が立たぬ」問題

      本講義では、SDGsにおける「彼方立てれば此方が立たぬ」問題を考察。目標間のトレードオフ(例:経済成長と環境保護)を乗り越えるには、統合的政策、マルチステークホルダーの連携、そしてデータ主導の柔軟な意思決定が不可欠であると示された。

    Lecturers

    /講師

    • 小林 修

      愛媛大学 国際連携推進機構 教授

  • SDGsの課題解決のためのFood Value Chain(1)

    • 貧困
    • 飢餓
    • 教育

    SDGsの解決と食と農の関係について各ゴールのターゲットと照らし合わせて理解する

    Videos

    /学習動画

    • SDGs Goal1 貧困とFood Value Chain

      本講義では、SDG1「貧困をなくそう」とフードバリューチェーンの関係を、土地権利・災害対応・地方所得向上の観点から解説しました

    • SDGs Goal2 飢餓とFood Value Chain

      本講義では、フードバリューチェーンがSDG2「飢餓をゼロに」に貢献する方法を、小規模農家の支援・栄養改善・レジリエンス強化の観点から解説しました。

    • SDGs Goal4 教育とFood Value Chain

      質の高い教育は、農業者・若者・女性の能力を高め、フードバリューチェーン全体の生産性・革新性・持続可能性を向上について学びます。

    Lecturers

    /講師

    • 小林 修

      愛媛大学 国際連携推進機構 教授

  • SDGsの課題解決のためのFood Value Chain(2)

    • ジェンダー
    • 仕事と経済成長
    • 平等

    SDGsの解決と食と農の関係について各ゴールのターゲットと照らし合わせて理解する

    Videos

    /学習動画

    • SDGs Goal5 ジェンダーとFood Value Chain

      フードバリューチェーンにおけるジェンダー平等の推進は、生産性やリーダーシップ、レジリエンスを高め、持続可能な食料システムとSDGs達成を後押しします。

    • SDGs Goal8 働きがいと経済成長とFood Value Chain

      フードバリューチェーンにおける働きがいのある雇用は、生計向上・生産性向上・包摂的成長を促進します。公正な賃金や技能研修、技術革新が持続可能性を支えます。

    • SDGs Goal10 平等とFood Value Chain

      フードバリューチェーンにおける働きがいのある雇用は、生計向上・生産性向上・包摂的成長を促進します。公正な賃金や技能研修、技術革新が持続可能性を支えます。

    Lecturers

    /講師

    • 小林 修

      愛媛大学 国際連携推進機構 教授

  • SDGsの課題解決のためのFood Value Chain(3)

    • つくる責任つかう責任
    • 地球環境、
    • 平和と平等

    SDGsの解決と食と農の関係について各ゴールのターゲットと照らし合わせて理解する

    Videos

    /学習動画

    • SDGs Goal12 つくる責任とつかう責任とFood Value Chain

      フードバリューチェーンにおける責任ある生産と消費は、廃棄物削減と資源保全を実現し、地域の行動と循環型の仕組みにより持続可能性と強靭性を高めます。

    • SDGs Goal 13,14,15 地球環境とFood Value Chain

      フードバリューチェーンにおける気候変動対策・海洋保全・陸域保護は、生態系の回復力を高め、安定した食料供給と持続可能な暮らしを実現します。

    • SDGs Goal 16,17 平和、パートナーシップとFood Value Chain

      SDGs目標16と17は、フードバリューチェーンの持続可能性を支える基盤です。平和と公正な制度、そして多様なステークホルダーとの協働により、地域資源の保全、持続可能な生産、社会的包摂が実現します。

    Lecturers

    /講師

    • 小林 修

      愛媛大学 国際連携推進機構 教授

  • 食料の安全保障に果たすSDGs消費者教育の役割について(1)

    • 食料自給率
    • 食品ロス
    • 消費者の価値観

    日本の食生活の問題(食料自給率、食品ロスなど)の現状を理解し、消費者の意識と行動を変える消費者教育のあり方を考える。

    Videos

    /学習動画

    • 食の安全・安心とは何か

      フードバリューチェーンの安全と安定供給は、SDGs達成に不可欠です。日本の低い食料自給率や食品ロスの課題に対し、消費者教育が「安全・安心」な食の実現を支え、持続可能な食習慣と生産体制への橋渡しの必要性について学びます。

    • 日本の食生活の問題とSDGs

      日本の食の課題である「低い食料自給率」と「深刻な食品ロス」は、SDGs達成に大きく関係しています。地域の農産物活用と消費者教育を通じて、持続可能な食習慣の確立が求められています。エシカルな選択が未来の食を守ることについて学びます。

    • 消費者の多様な価値観と消費者教育の意義

      消費者の価値観は多様であり、価格、健康、環境、文化的背景が購買行動に影響します。消費者教育を通じて、地産地消や食品ロス削減などSDGsに沿った選択を促すことで、持続可能な食料システムの構築が可能性について学びます。

    Lecturers

    /講師

    • 小林 修

      愛媛大学 国際連携推進機構 教授

  • 食料の安全保障に果たすSDGs消費者教育の役割について(2)

    • エシカル消費
    • 市場調査

    これからの消費者は、持続可能な社会に向かって自らが行動することが求められている。そこで身近な事例から、消費者のあり方を考える。

    Videos

    /学習動画

    • プロデューサー(生産者)+コンシューマー(消費者)=プロシューマー

      生産者と消費者の境界を超え、「プロシューマー(prosumer)」として主体的に関わることで、食の持続可能性が高まります。地域の農業や漁業への参加、倫理的消費行動、教育を通じて、個人がSDGs達成に貢献できることを学びます。

    • 食のエシカル消費

      倫理的消費とは、生産方法や労働環境、環境負荷を考慮して食品を選ぶ行動です。地域の生産者を支え、食品ロスを減らし、持続可能な食の未来を築く鍵として、教育と消費者の意識改革が重要性を学びます。

    • 環境・人・地域への思いやりにつながるエシカル消費の市場調査

      環境・人・地域を大切にする倫理的消費を広げるには、消費者の意識と行動を把握する市場調査が不可欠です。調査によって課題と可能性を見出し、生産者との協働や教育の方向性を明確にすることで、SDGsに沿った持続可能な食の仕組みが実現します。

    Lecturers

    /講師

    • 小林 修

      愛媛大学 国際連携推進機構 教授

  • フォアキャスティングからバックキャスティングで考える食の未来

    • 食の未来
    • 創造

    食の未来を事実前提(フォアキャスティング)から、価値前提(バックキャスティング)で考え、そのために私たちができることを考える。

    Videos

    /学習動画

    • 事実前提ではなく、価値を前提とした食の未来を想像する。

      食品の未来を考える際、「事実に基づく予測」だけでなく、「大切にしたい価値観から逆算する発想(バックキャスティング)」が重要です。持続可能で公正な食の社会を実現するためには、環境保全、公平な労働、地域文化を尊重した行動計画を価値観から導き出すことが求められます。

    • 食の未来を想像(そうぞう)する。価値を前提とした話し合い。

      食品の未来を予測する従来型の「フォーキャスティング」ではなく、望ましい価値観から出発する「バックキャスティング」によって、持続可能で公正な食のあり方を構想することの重要性を学ぶ。共通の価値に基づくビジョンは、大胆で革新的な政策や協働を可能にする。

    • 持続可能な食の未来を創造する。

      この授業では、現状の制約や傾向にとらわれず、価値観を出発点にした「バックキャスティング」で持続可能な食の未来を描く方法を学びます。

    Lecturers

    /講師

    • 小林 修

      愛媛大学 国際連携推進機構 教授

  • 本科目のふりかえり

    • Food Security

    本科目で議論したポイントを整理し、最終課題を説明する。

    Videos

    /学習動画

    • SDGs、Food Value Chain、Food Securityの連関性について

      本講義では、SDGs・フードバリューチェーン・食料安全保障のつながりを振り返り、持続可能な食の未来提案へと導きます。

    • 価値観と行動変容の必要性について

      本講義では、福岡正信の思想とSDGsを通して、価値観と行動変容が持続可能な食の未来づくりに不可欠であることを振り返ります。

    • 最終課題の説明

      この最終回では、SDGsの目標や倫理的価値を踏まえた実践的な提案課題について説明し、学びの集大成を目指します。

    Lecturers

    /講師

    • 小林 修

      愛媛大学 国際連携推進機構 教授

Staff/スタッフ

    小林 修
    愛媛大学 国際連携推進機構
    教授
    経歴

    2024年4月 – 現在愛媛大学国際連携推進機構ASEANエンゲージメント推進室 室長.
    1.2023年4月 – 現在愛媛大学大学院レジリエンス学環 教授(兼任).
    2.2022年4月 – 現在愛媛大学大学院農学研究科教授(兼任).
    3.2022年4月 – 現在愛媛大学 国際連携推進機構 教授.
    4.2019年4月 – 現在愛媛大学国際連携推進機構SUIJI推進室 室長.
    5.2009年7月 – 2022年3月愛媛大学国際連携推進機構, アジア・アフリカ交流センター, 准教授.
    6.2009年4月 – 2009年6月愛媛大学国際連携推進機構, アジア・アフリカ交流センター, 助教.
    7.2007年4月愛媛大学農学部, 助教.
    8.2005年4月愛媛大学農学部, 特任講師

Competency/コンピテンシー

科目の目標

この授業では、SDGs(持続可能な開発目標)、農林水産業の動向、食品の生産から消費までのFood Value Chain、そしてFood Securityに関する知識と理解を養成することを目指しています。受講生は、グローバルなデータを分析し、世界の食料問題に対する洞察を深めることができます。また、学習や研究に必要なタイムリーで的確な統計情報をネットから探しだし、そのデータを探究するスキルについても学ぶ。このことにより、データ分析と解釈: 世界の農林水産業や食の安全保障に関する最新のデータを分析し、解釈する能力を身につける。SDGsに関連する知識を深め、課題解決に必要な取り組みについて理解する。本科目を通じて、受講生は、SDGsの解決にFood Value ChainとFood Securityが重要な役割を果たすことについての理解と、具体的な戦略について知識を身につけることを通じて、将来的にはこの分野でのリーダーやイノベーターとして活躍できるようになる。

履修者の到達目標

受講者が食料安全保障を確立することを通じて、SDGsの課題解決と人類の平和に貢献できる人になるために、以下の能力を獲得することができる。

1) 食の安全保障を確立することによって解決できるSDGsの課題について、具体的な解決方法と共に説明することができる。

2)人類の持続可能な食料確保のために、人類以外の生物種との連関性の事例について3つ以上説明することができる。

3)消費者の観点から、食料の安全保障を確立するために自らが食料産業に対する価値観と行動様式を変容させることが必要だということを具体的な行動の方法を明示して説明できる。”

Information/その他の情報

教材・参考文献

• Earth4All. 2022. Earth for All: A Survival Guide for Humanity, Executive Summary. The Club of Rome.
• Gerten, D. et al. 2020. “Feeding ten billion people is possible within four terrestrial planetary boundaries.” Nature Sustainability 3: 200–208.
• Richardson, K. et al. 2023. “Earth beyond six of nine planetary boundaries.” Science Advances 9: eadh2458.
• Rockström, J. et al. 2009. “Planetary Boundaries: Exploring the Safe Operating Space for Humanity.” Ecology and Society 14(2): 32.
• Stockholm Resilience Centre. 2023. “Planetary Boundaries Research.” https://www.stockholmresilience.org/research/planetary-boundaries.html.
・UN Data Commons for the SDGs
https://unstats.un.org/UNSDWebsite/undatacommons/sdgs
・Pradhan, P., Costa, L., Rybski, D., Lucht, W., & Kropp, J. P. (2017).A Systematic Study of Sustainable Development Goal (SDG) Interactions,Earth’s Future, 5.
https://doi.org/10.1002/2017EF000632
・FAO (2023) The state of Food and Agriculture (SOFA).
https://www.fao.org/publications/home/fao-flagship-publications/the-state-of-food-and-agriculture/en
・FAO (2022) The state of the World’s Forest (SOFO).
https://www.fao.org/publications/home/fao-flagship-publications/the-state-of-the-worlds-forests/2022/en
・FAO (2022) The state of the World Fisheries and Aquaculture (SOFIA).
https://www.fao.org/publications/home/fao-flagship-publications/the-state-of-world-fisheries-and-aquaculture/2022/en
・Our World SDG Tracker
https://ourworldindata.org/sdgs
・FAO SDG Indicator Data Portal
https://www.fao.org/sustainable-development-goals-data-portal/data/
・The Observatory of Economic Complexity (OEC).
https://oec.world/en”
福岡正信.『わら一本の革命』. 春秋社, 1975年.
・UN Data Commons for the SDGs
https://unstats.un.org/UNSDWebsite/undatacommons/sdgs
・Pradhan, P., Costa, L., Rybski, D., Lucht, W., & Kropp, J. P. (2017).A Systematic Study of Sustainable Development Goal (SDG) Interactions,Earth’s Future, 5.
https://doi.org/10.1002/2017EF000632
・FAO (2023) The state of Food and Agriculture (SOFA).
https://www.fao.org/publications/home/fao-flagship-publications/the-state-of-food-and-agriculture/en
・FAO (2022) The state of the World’s Forest (SOFO).
https://www.fao.org/publications/home/fao-flagship-publications/the-state-of-the-worlds-forests/2022/en
・FAO (2022) The state of the World Fisheries and Aquaculture (SOFIA).
https://www.fao.org/publications/home/fao-flagship-publications/the-state-of-world-fisheries-and-aquaculture/2022/en
・Our World SDG Tracker
https://ourworldindata.org/sdgs
・FAO SDG Indicator Data Portal
https://www.fao.org/sustainable-development-goals-data-portal/data/
・The Observatory of Economic Complexity (OEC).
https://oec.world/en”
・UN Data Commons for the SDGs
https://unstats.un.org/UNSDWebsite/undatacommons/sdgs
・Pradhan, P., Costa, L., Rybski, D., Lucht, W., & Kropp, J. P. (2017).A Systematic Study of Sustainable Development Goal (SDG) Interactions,Earth’s Future, 5.
https://doi.org/10.1002/2017EF000632
・FAO (2023) The state of Food and Agriculture (SOFA).
https://www.fao.org/publications/home/fao-flagship-publications/the-state-of-food-and-agriculture/en
・FAO (2022) The state of the World’s Forest (SOFO).
https://www.fao.org/publications/home/fao-flagship-publications/the-state-of-the-worlds-forests/2022/en
・FAO (2022) The state of the World Fisheries and Aquaculture (SOFIA).
https://www.fao.org/publications/home/fao-flagship-publications/the-state-of-world-fisheries-and-aquaculture/2022/en
・Our World SDG Tracker
https://ourworldindata.org/sdgs
・FAO SDG Indicator Data Portal
https://www.fao.org/sustainable-development-goals-data-portal/data/
・The Observatory of Economic Complexity (OEC).
https://oec.world/en”
• JICA 2018a. “食品バリューチェーンとは何か.” In: Mundi, August 2018.Available at:https://www.jica.go.jp/Resource/publication/mundi/1808/201808_02_01.html
• JICA 2018b. “Food Value Chain: Current Approaches and Future Prospects (PDF).” August 2018. Available at:https://www.jica.go.jp/Resource/publication/mundi/1808/ku57pq00002b4cjb-att/02.pdf
• Rockström, J. et al. 2009. “Planetary Boundaries: Exploring the Safe Operating Space for Humanity.” Ecology and Society, 14(2): 32.
・UN Data Commons for the SDGs
https://unstats.un.org/UNSDWebsite/undatacommons/sdgs
・Pradhan, P., Costa, L., Rybski, D., Lucht, W., & Kropp, J. P. (2017).A Systematic Study of Sustainable Development Goal (SDG) Interactions,Earth’s Future, 5.
https://doi.org/10.1002/2017EF000632
・FAO (2023) The state of Food and Agriculture (SOFA).
https://www.fao.org/publications/home/fao-flagship-publications/the-state-of-food-and-agriculture/en
・FAO (2022) The state of the World’s Forest (SOFO).
https://www.fao.org/publications/home/fao-flagship-publications/the-state-of-the-worlds-forests/2022/en
・FAO (2022) The state of the World Fisheries and Aquaculture (SOFIA).
https://www.fao.org/publications/home/fao-flagship-publications/the-state-of-world-fisheries-and-aquaculture/2022/en
・Our World SDG Tracker
https://ourworldindata.org/sdgs
・FAO SDG Indicator Data Portal
https://www.fao.org/sustainable-development-goals-data-portal/data/
・The Observatory of Economic Complexity (OEC).
https://oec.world/en”

Contact/お問合せ先

〒790-8577 愛媛県松山市文京町3番
TEL :089-927-8310
E-mail: kobayashi.osamu.mm@ehime-u.ac.jp

Related Contents/関連コンテンツ

コンテンツ

東大TV
  • Learning
無料
On Air
信州の発酵食品02 漬物造り
  • Learning
無料
On Air
「生物多様性はどのように保全されるのか?」四方 篝(京都大学 アフリカ地域研究資料センター特定研究員)
  • Learning
無料
On Air
生殖環境科学入門1-1 【R6世界展開力強化事業】
  • Learning
無料
On Air