分野 | 工学

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イノベーション・デザイン

デザインは、「人びとの暮らしをより豊かなものとする実践であり科学」です。本授業では、デザイン実践の視点から、今日におけるイノベーション・デザインがどのようなものかを概説します。一口に「デザイン実践」といっても、さまざまな考え方、方法論があります。本講義においては、「デザインとは何か」にはじまり、多様なイノベーション・デザインの考え方と方法を具体的事例とともに紹介します。

Content/学習内容

  • デザインとは何か

    デザインは、特定のターゲットの要求を満たす成果物とプロセスを扱います。芸術が感情や美的表現に焦点を当てるのに対し、デザインはユーザー体験と目標達成を重視します。デザインの領域は、伝統的なグラフィックやプロダクトから、デジタルメディアやUX/UIなどの融合的な分野へ拡大しています。

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    • デザインとは何か : デザインの定義

      Part1では、デザインの基本的な定義を理解し、デザインと芸術がどのように異なるのか、その差別性と役割について論じます。

    • デザインとは何か : デザインの区分

      Part 2では、伝統的なデザイン領域の区分について説明し、今後のデザイン領域の発展と変化について議論します.

    • デザインとは何か : デザイン事例

      Part 3では、実際のプロジェクト事例を通じて、さまざまなデザイン領域がどのように融合し、ユーザーに届けられるかを紹介します。

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    /講師

    • 張 益準

      千葉大学 デザイン・リサーチ・インスティテュート

  • 情報を伝達する道具:デザイン

    デザインは情報を効果的に伝える役割を果たします。画像を解釈し、ユーザーが理解できるように視覚的要素を整理することが必要です。また、適切な構成、文字サイズ、色を考慮して、スムーズなコミュニケーションの流れを作り出します。この講義では、これらのデザイン要素を扱い、情報をどのように視覚的に伝えるかを議論します。

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    • イメージ視覚化

      Part 1では、画像を視覚化するプロセスについて説明します。画像は人々の経験により意味が異なるため、適切な単純化を行い、視覚的な記号として表現することが必要です。

    • 視覚的記号:文字

      Part2では、視覚的記号の基本的なデザイン要素である文字について説明します。文字はサイズや構成により、ユーザーがより簡単に理解できるように役立ちます。

    • 文字を活用したデザイン事例

      Part 3では、視覚的記号である文字を活用したさまざまな構成方法と、その構成がユーザーにどのように情報を伝えるかについて学びます。

    Lecturers

    /講師

    • 張 益準

      千葉大学 デザイン・リサーチ・インスティテュート

  • ブランディングデザインとビジュアルアイデンティティ

    企業およびブランドアイデンティティの体系的なアプローチを取り上げ、最新のデザイン動向や戦略を分析します。企業アイデンティティの分類方法と変化、ブランドのビジュアルアイデンティティ要素とその意味、そして差別化のためのデザイン戦略を中心に議論します。ブランドが消費者とどのように効果的にコミュニケーションできるかを探求します。

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    • 企業アイデンティティの分類と最新動向

      Part 1では、企業アイデンティティの分類方法を紹介し、近年シンプルで迅速な戦略が選ばれる理由を分析します。

    • ビジュアルアイデンティティの要素と意味

      Part2では、ブランドデザインにおけるビジュアルアイデンティティの主要要素とその意味を学び、時代の変化に伴う進化を説明します。

    • ブランドアイデンティティの差別化戦略

      Part 3では、フォントやカラーを活用したブランドの差別化戦略を取り上げ、ブランドメッセージを効果的に伝える方法を分析します。

    Lecturers

    /講師

    • 張 益準

      千葉大学 デザイン・リサーチ・インスティテュート

  • 私たちの身近なブランディングデザイン

    私たちの身近にあるブランドデザインがどのように構成され、消費者に認識されるのかを分析します。色、素材、コンテンツなどの要素がブランドアイデンティティの形成にどのように関与するのかを考察し、ブランドの統一的なデザイン構築方法を具体例を交えて説明します。

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    • 私たちの身近なブランディングデザイン

      私たちの周りにあるブランディングデザインは、色、素材、コンテンツなどのさまざまな要素を活用し、消費者にブランドを認識させ、ブランドのアイデンティティを形成して広めています。

    • ブランディングデザインプロジェクトの紹介

      ブランドデザインを統一するためには、ブランドが追求するアイデンティティと価値を一貫して視覚的要素に反映させることが重要です。これを中心にデザインの例を交えて説明します。

    • ブランディングデザインプロジェクトの紹介

      ブランドデザインを統一するためには、ブランドが追求するアイデンティティと価値を一貫して視覚的要素に反映させることが重要です。

    Lecturers

    /講師

    • 張 益準

      千葉大学 デザイン・リサーチ・インスティテュート

  • デザインにおけるイノベーション

    イノベーションは、様々な分野で必要であり、もちろんデザインにおいても重要な概念であるのは間違いない。
    本講義は、デザインにおけるイノベーションの特徴について、一般的なイノベーション、工学的イノベーションなど、他領域との比較を行いながら説明する。

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    • イノベーションとは

      イノベーション一般について概説する。

    • 問題解決とは

      一般的な問題解決とデザインで行われる問題解決について概説する。

    • デザインイノベーションとエンジニアリングイノベーション

      デザインにおけるイノベーションと、エンジニアリングにおけるイノベーションンの違いについて概説する。

    Lecturers

    /講師

    • 小野健太

      千葉大学 デザイン・リサーチ・インスティチュート 教授

  • デザインの特徴

    本講義は、デザインという行為について、その特徴について、アート、工学など他領域との比較を行いながら説明する。

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    • デザインとアート

      同じ創造的行為である、デザインとアートの違いについて概説する。

    • デザインとエンジニアリング

      同じ設計行為である、デザインとエンジニアリングの違いについて概説する。

    • 手段と目的

      すべての設計行為は何らかの目的の下、そ最適な手段の選択の繰り返しにより行われる。しかし、その目的と手段の関係は入れ子構造であり、常に変更可能であり、そのフレームをずらすことにより、新しいイノベーションを生むことができる。

    Lecturers

    /講師

    • 小野健太

      千葉大学 デザイン・リサーチ・インスティチュート 教授

  • パッケージデザインとは何か

    パッケージデザインは、商品パッケージに単にグラフィックを施すものではなく、国の文化や、リサイクルシステム、生活様式などから多大な影響を受けるものです。この授業では、その前提の上で、パッケージデザインを工業デザインとグラフィックデザイン、サービスデザインなどを統合したデザインとして再考します。

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    • 日本らしさとは何か

      パッケージデザインは、人々が意識せずともその国の文化に多大な影響を受けています。ここでは、日本文化を例にとり、パッケージデザインに影響を与えていると思われる事例を取り上げて紹介します。

    • 文化の違いとパッケージデザイン

      文化の違いがパッケージデザインに与える影響について、主に国や地域のリサイクルシステムの違いから具体的に説明します。ここでは、アメリカと日本の比較を行います。

    • プロダクトとグラフィックの統合

      パッケージデザインを工業デザインとグラフィックデザイン、サービスデザインなどを統合したデザインとして再考するための基本的な考え方について説明します。

    Lecturers

    /講師

    • 田内 隆利

      千葉大学 デザイン・リサーチ・インスティテュート

  • パッケージデザインの事例紹介

    この授業では、ユーザー体験の質と価値を高める革新的なパッケージデザインを開発するために、既存商品を調査し、エコロジカル、ユニバーサルな視点を持ちながら、工業デザインとグラフィックデザイン、サービスデザインなどを統合した新しい方法論を用いてデザインした事例を紹介します。

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    • パッケージデザインの事例紹介

      この授業では、千葉大学で行ったパッケージデザイン授業から学生作品を紹介します。Part1では、日本で日常的に食べられている伝統的な食品の「納豆」のパッケージについて多面的に調査し、提案しています。

    • パッケージデザインの事例紹介

      Part2は、ピザ容器についての提案です。デリバリーピザ店舗でよく使われているダンボール製ピザ容器について、エコロジカルで、エモーショナルな視点から提案し、そのデザイン過程について紹介します。

    • パッケージデザインの事例紹介

      Part3では、日本の学生をアメリカに派遣し、アメリカのパッケージデザインのリデザインを行っています。異なる文化の中で、問題点を抽出するために調査し、具体的な提案物を作成するまでの過程を紹介します。

    Lecturers

    /講師

    • 田内 隆利

      千葉大学 デザイン・リサーチ・インスティテュート

  • 遊び環境のデザイン

    我が国における、最先端のこどもの遊び環境のデザインの理論を実践事例を基に解説します。

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    • こどもの遊び1

      こどもの遊びの理論と実践1

    • こどもの遊び2

      こどもの遊びの理論と実践2

    • こどもの遊び3

      こどもの遊びの理論と実践3

    Lecturers

    /講師

    • 原寛道

      千葉大学 デザイン・リサーチ・インスティチュート

  • グループで行うアクティビティを_x000B_支援するツールのデザイン

    グループで行うアクティビティ支援を行うツールのデザインについて、高齢者施設でのデザインプロジェクト事例を軸に解説します。アクティビティテーマの決定、活動環境とプログラムの要件抽出、プロトタイプ実験と分析について順を追って説明します。

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    • グループで行うアクティビティ支援を行うツールのデザイン(1)

      デザインのポイントについての解説の後、高齢者施設における実例をもとに、グループで行うのに適切なアクティビティテーマの決定のプロセスを紹介します。

    • グループで行うアクティビティ支援を行うツールのデザイン(2)

      グループで行うアクティビティ支援を行うツールのデザインを行う上で配慮すべきハード面およびソフト面、すなわち活動環境とプログラムの要件抽出について、実際のデザインプロジェクトを軸に解説します。

    • グループで行うアクティビティ支援を行うツールのデザイン(3)

      グループで行うアクティビティ支援を行うツールの製品化を行うために必要な、プロトタイプ実験と分析の段階について解説を行います。

    Lecturers

    /講師

    • 今泉 博子

      デザイン・リサーチ・インスティテュート

  • コマーシャルデザイン:理論編

    萌芽的な学問領域である、コマーシャルデザインについて、その理論構築や、背景となる学問、実践可能性について語る。

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    • コマーシャルザインとは?

      「商品学」をベースにしたコマーシャルデザインという学問領域を定義する

    • 背景

      商品の生産、流通、消費の三段階にわたって、社会科学的・商学的立場と自然科学的・技術的立場との2方面から商品を研究していく学問「商品学」について語る。

    • 実践例

      コマーシャルデザインの可能性と実践例を語る。

    Lecturers

    /講師

    • 小原康裕

      千葉大学 デザイン・リサーチ・インスティテュート 助教

  • コマーシャルデザイン:実践編

    コマーシャルデザインの実践例として、「日本酒」を例にそのブランディングと海外展開などの取り組みについて示す。

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    • 日本酒を取り巻く状況

      日本酒を取り巻く状況、打開策となるコマーシャルデザイン手法について語る。

    • 日本酒のブランディングと地域での取り組み

      コマーシャルデザインを利用した、日本におけるブランディングや、地域の取り組みについて語る。

    • 日本酒の海外展開とコマーシャルデザイン

      コマーシャルデザインを利用した、日本酒の海外展開などの取り組みについて語る。

    Lecturers

    /講師

    • 小原康裕

      千葉大学 デザイン・リサーチ・インスティテュート 助教

  • 地域造形資源のデジタルデータの記録とその活用:“Another Development”の視点から

    近年、地域社会が有する造形資源が潜在する傾向にあります。デジタル造形技術を取り入れて、そうした資源を記録・保存するとともに、それらの活用に基づき共有を図り、ひいては地域を活性化するための考え方を紹介します。動画のなかでは、いくつかの事例を具体的に取り上げます。

    Videos

    /学習動画

    • 地域資源の再確認・再認識に基づく地域活性化

      このビデオにおいては、千葉大学のデザイン領域の出自と教育・研究活動について簡単に説明するとともに、「野に出て生活を学ぶ」デザインサーベイを通した、地域資源の再確認・再認識に基づく資源の活用提案による地域活性化の重要性について概説します。

    • 2Dデジタル造形技術の活用

      このビデオでは、千葉大学が位置する千葉県の伝統的な型染めの衣服である「万祝」の型紙文様のデジタル化とその活用を通して、2Dデジタル技術の地域活性化に資する役割を考えます。

    • 3Dデジタル造形技術の活用

      このビデオでは、千葉大学が位置する千葉県の伝統的な木彫を事例として取り上げ、その形状のデジタル化と活用を通して、3Dデジタル技術の地域活性化に資する役割を考えます。

    Lecturers

    /講師

    • 植田 憲

      千葉大学 デザイン・リサーチ・インスティテュート 教授

  • 伝統、文化、デザイン: マレーシアの事例

    マレーシアの事例を通して、伝統、文化、デザインの相互関係を学ぶ。

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    • カピタン・ケリング・モスク-ジョージタウンにおける信仰の遺産

      宗教的原則の影響を受けたイスラム建築のデザインについて、マレーシアのペナンにあるカピタン・ケリング・モスクの事例を通して学ぶ。

    • ペナンのペラナカン・マンション-ペナンの古代中国邸宅

      マレーシアのペナンにあるペラナカン・マンションのデザイン要素を通じて、中国・マレー文化がそこに反映されていることを学ぶ。

    • セ・テック・トン・チア・コングシ-中国の伝統的デザイン

      風水の装飾でデザインされた最も古い伝統的な中国建築のひとつが、マレーシアのペナンにあるSeh Tek Tong Cheah Kongsiであり、事例を通じて伝統とデザインについて学ぶ。

    Lecturers

    /講師

    • 石戸 光

      千葉大学 大学院国際学術研究院 教授

  • スマート農業の革新: デザインと制御

    スマート農業の革新について、そのデザインと制御方法を通して学びます。

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    • スマート農業イノベーション-制御された農業

      スマート農業のためのPFAL構造について学びます。( パート1 )

    • スマート農業イノベーション-制御された農業

      スマート農業のための人工光型植物工場のデザインと制御について学びます。( パート2 )

    • スマート農業イノベーション-PFALの次のステップ

      PFAL(人工光型植物工場)構造のモジュールシステム化について学びます。

    Lecturers

    /講師

    • 石戸 光

      千葉大学 大学院国際学術研究院 教授

Staff/スタッフ

    張 益準
    千葉大学 デザイン・リサーチ・インスティテュート
    小野健太
    千葉大学 デザイン・リサーチ・インスティチュート
    教授
    田内 隆利
    千葉大学 デザイン・リサーチ・インスティテュート
    原寛道
    千葉大学 デザイン・リサーチ・インスティチュート
    今泉 博子
    千葉大学 デザイン・リサーチ・インスティテュート
    小原康裕
    千葉大学 デザイン・リサーチ・インスティテュート
    助教
    植田 憲
    千葉大学 デザイン・リサーチ・インスティテュート
    教授
    石戸 光
    千葉大学 大学院国際学術研究院
    教授

Competency/コンピテンシー

科目の目標

本授業では、デザイン実践の視点から、今日におけるイノベーション・デザインがどのようなものかを、理論と具体的事例に基づき学びます。「デザインとは何か」にはじまり、日本のインハウス・デザイン部門において実践されているデザインプロセス、地域活性化において取り入れられているデザイン実践などを、それらのノウハウをとともに学び、さまざまな領域におけるイノベーションを支援するための基礎となる知識と能力を習得します。

履修者の到達目標

【知識・実践力】「デザインとは何か」にはじまり、今日のデザイン実践にはどのようになされているのかを、そのノウハウとともに習得します。
【応用力】多様な事例に基づき、さまざまな領域におけるイノベーションを支援するためのデザインに適用できる応用力を身につけます。
【主体性・実践力】デザインの考え方を取り入れながら、社会におけるイノベーションに寄与する主体性と実践力を習得します。

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