
Molecular Evolution
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豪雨、猛暑、暖冬、豪雪、台風の頻発など、異常気象の現象はしばしば地球温暖化(気候変化)が原因とされる。一方で、地球規模の気候システムの変動を考えると、主な変動要因は自然変動(気候変動)であり、地球温暖化はその影響を増幅する要因と捉えるのが適切である。本講義では、異常気象に関する最新の研究成果を紹介するとともに、季節予報の手法について解説する。季節予報は、社会経済活動への活用にとどまらず、防災・減災への貢献も期待されており、産官学連携の重要性がますます高まっている。
筑波大学第一学群卒業。1997年同大学大学院・地球科学研究科修了、博士(理学)。日本学術振興会特別研究員、気象庁気象研究所研究官を経て、筑波大学生命環境系教授。米国国際太平洋研究センター(併任)、北海道大学招聘教授(併任)、日本気象学会理事、地球学類長、生命環境学群長などを歴任。気象庁異常気象分析検討会委員。異常気象の原因究明や季節予報精度向上に向けて、地球規模の気候システム変動の視点で取り組む。令和7年度文部科学大臣表彰「科学技術賞」を受賞。「2年先までの長期予報技術」の特許を取得し、季節予報の啓蒙活動と社会実装を推進中。