分野 | 人文・社会科学

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中東和平

中東地域では第⼆次世界⼤戦後の国連パレスチナ分割決議(1947 年)の後、イスラエルとパレスチナ、さらに周辺諸国や欧⽶諸国のあいだで、いくつもの戦争や紛争が起きてきた。この地域に、いかにして和平を実現するかは⻑らく議論されてきたところである。本講義ではそれらの議論を踏まえつつ、多⽅向から問題の所在を明らかにし、解決に向けた⽅策について共に考えていく。

Content/学習内容

  • 「中東和平」とは何か

    中東で続くパレスチナ問題の解決に向けた取り組みについて学ぶ際の心構え、中東和平と呼ばれるものの特徴的ないくつかの動きについて学ぶ。

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    /学習動画

    • 導入

      講師の経験を通してパレスチナ問題について理解を深めるとともに、その解決に向けて何が必要かを考える。

    • 講義

      本科目の目的、到達目標を知る。中東和平に向けた取り組みの一つであるオスロ和平プロセスについて理解する。

    • 深堀

      パレスチナ問題が中東地域の不安定化の一因となってきたことを知る。中東和平に向けた取り組みの中で日本が果たしてきた役割、国際社会の一員として果たしうる役割について考える。

    Lecturers

    /講師

    • 鈴木 啓之

      東京大学 特任准教授

    • 後藤 絵美

      東京外国語大学 准教授

  • シオニズムとイスラエルの建国

    パレスチナ問題の発端となった思想であるシオニズムと、それによって実現したイスラエルの建国について知る。

    Videos

    /学習動画

    • 導入

      講師の経験や研究歴の紹介を通してシオニズムやシオニストについて理解を深める。

    • 講義

      シオニズムの誕生と広がりについて理解する。ロシア帝国でのポグロム(集団的襲撃・破壊)や第二次世界大戦下でのホロコーストの影響について知る。

    • 深堀

      シオニズム内部の多様性、その思想の変化や移動について知る。

    Lecturers

    /講師

    • 鶴見 太郎

      東京大学 准教授

    • 後藤 絵美

      東京外国語大学 准教授

    • 鈴木 啓之

      東京大学 特任准教授

  • パレスチナ問題の始まり

    19世紀末から1948年のイスラエル建国までの歴史を概観し、パレスチナがどのように問題化したのかを知る。

    Videos

    /学習動画

    • 導入

      講師の経験や研究歴を通してパレスチナ問題について理解を深めるとともに、それを研究する方法について知る。

    • 講義

      19世紀末から1948年のイスラエル建国までの歴史を概観し、パレスチナがどのような経緯で問題化したのかを理解する。

    • 深堀

      パレスチナ問題をめぐるイギリスの関与や果たした役割を知る。

    Lecturers

    /講師

    • 臼杵 陽

      日本女子大学 名誉教授

    • 後藤 絵美

      東京外国語大学 准教授

    • 鈴木 啓之

      東京大学 特任准教授

  • アラブ・イスラエル間の四つの戦争

    第1次(1948-49年)から第4次(1973年)まで四回起きた中東戦争について理解を深める。

    Videos

    /学習動画

    • 導入

      講師の経験や研究歴を通してパレスチナ問題について理解を深めるとともに、過去と現在との接点を知る。

    • 講義

      第1次(1948-49年)、第2次(1956年)、第3次(1967年)、第4次(1973年)の戦争の背景や展開について理解を深める。

    • 深堀

      パレスチナ問題をめぐるアラブ諸国の関与や役割、イスラエル国内およびアラブ圏におけるナショナリズムの広がりや変質について知る。

    Lecturers

    /講師

    • 立山 良司

      防衛大学校 名誉教授

    • 後藤 絵美

      東京外国語大学 准教授

    • 鈴木 啓之

      東京大学 特任准教授

  • パレスチナ・イスラエルの宗教運動

    土地の政治的権利をめぐる対立であるパレスチナ問題において、宗教が争点の一つとなっていった経緯について理解する。

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    /学習動画

    • 導入

      講師の経験や研究歴を通してパレスチナやイスラエルの宗教運動について理解するとともに、それを研究する方法を知る。

    • 講義

      イスラエル・パレスチナでの宗教運動の台頭の契機として第三次中東戦争があったこと、またその後状況がいかに展開したかを理解する。

    • 深堀

      宗教運動と「信仰心」や「社会への不満」、政治活動との関りについて知り、世俗/宗教という二項対立ではないことを理解する。

    Lecturers

    /講師

    • 山本 健介

      静岡県立大学 講師

    • 後藤 絵美

      東京外国語大学 准教授

    • 鈴木 啓之

      東京大学 特任准教授

  • 聖地エルサレムをめぐる争点

    ユダヤ教、キリスト教、イスラーム教の聖地であるエルサレムについて、その地がいかに「争点」となったかを知る。

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    /学習動画

    • 導入

      講師の経験を通してエルサレムという街に対する理解を深める。

    • 講義

      三大一神教の聖地としてのエルサレムの重要性と、それが中東和平の難問となってきた経緯を知る。

    • 深堀

      エルサレムとテルアビブの違い、エルサレムの東側と西側の違い、「イスラエルの首都」としてのエルサレムをめぐる捉え方の違いについて理解する。

    Lecturers

    /講師

    • 山本 健介

      静岡県立大学 講師

    • 後藤 絵美

      東京外国語大学 准教授

    • 鈴木 啓之

      東京大学 特任准教授

  • イスラエルの政策と外交

    パレスチナ問題をめぐるイスラエルの政策や外交の背景をなす思考や論理、世界観の歴史的に理解する。

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    • 導入

      講師の経験や研究歴を通してイスラエルでの暮らしやイスラエル人というアイデンティティについて理解を深める。

    • 講義

      シオニストのアラブ人観、イスラエル国内でアラブ系の人々が置かれた状況、イスラエルの安全保障観を知る。

    • 深堀

      イスラエル国内の多様性、マイノリティとなっているアラブ系ユダヤ人や、パレスチナ人を含むユダヤ人ではないマイノリティの存在について理解を深める。

    Lecturers

    /講師

    • 鶴見 太郎

      東京大学 准教授

    • 後藤 絵美

      東京外国語大学 准教授

    • 鈴木 啓之

      東京大学 特任准教授

  • パレスチナ問題の解決に向けた試み(1)

    1993年のオスロ合意に至るまでのパレスチナ問題の解決と和平のための試みについて理解を深める。

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    • 導入

      講師の経験や研究歴を通してオスロ合意以前のイスラエル・パレスチナの状況や国際社会での議論を知る。

    • 講義

      パレスチナ問題の解決に向けて、国連やエジプト、アメリカが動き出し、和平のための施策が示されていった1960年代から1990年代の展開を理解する。

    • 深堀

      冷戦の終結とアメリカ一強時代の到来の影響、自由で民主主義的な価値観に基づいた平和構築をめぐる議論、オスロ合意後の和平交渉の停滞について理解を深める。

    Lecturers

    /講師

    • 立山 良司

      防衛大学校 名誉教授

    • 後藤 絵美

      東京外国語大学 准教授

    • 鈴木 啓之

      東京大学 特任准教授

  • 大衆蜂起と軍事衝突

    イスラエル占領下のパレスチナ社会で1987年に始まった大衆蜂起「インティファーダ」の背景とその展開について知る。

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    /学習動画

    • 導入

      講師の経験や研究歴を通して、パレスチナ問題におけるインティファーダの位置づけと影響について理解を深める。

    • 講義

      パレスチナでの政治運動史の中で「武器を持たない人々」の蜂起がいかに起きたのか、インティファーダによる国際的な注目が、その後の外交政策にいかに資されたのかを知る。

    • 深堀

      インティファーダ期のパレスチナにおける政治的ネットワークとインティファーダの背景となったパレスチナでの草の根運動について理解を深める。

    Lecturers

    /講師

    • 鈴木 啓之

      東京大学 特任准教授

    • 後藤 絵美

      東京外国語大学 准教授

  • イスラエル・ガザ戦争

    2023年10月のガザの政治組織ハマースらによるイスラエルへの武力攻撃はなぜ起きたのか。その政治的・社会的背景について理解を深める。

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    /学習動画

    • 導入

      2023年10月の事件と、過去20年にわたってガザ地区で繰り返されてきた戦争の概要を知る。

    • 講義

      ガザ地区について知る。封鎖状態にあるガザ地区での生活、選挙でのハマースの勝利、そして国際社会からの制裁の影響について理解する。

    • 深堀

      封鎖や経済制裁の有効性、ハマースを「テロ組織」と決めつけることの政治性、国際社会のあり方について考えを深める。

    Lecturers

    /講師

    • 錦田 愛子

      慶應義塾大学 教授

    • 後藤 絵美

      東京外国語大学 准教授

    • 鈴木 啓之

      東京大学 特任准教授

  • パレスチナ問題の解決に向けた試み(2)

    オスロ合意はなぜ失敗したのか。そこで提示された紛争解決の方向性や方法が抱える問題点を知り、その後の議論について理解を深める。

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    • 導入

      イスラエル・ガザ戦争の終結に向けた取り組みと、戦後のガザの統治に関する議論や方向性について知る。

    • 講義

      オスロ合意で提示された二国家解決案の問題とそれをめぐる論争、代案としての一国家解決案、分有可能性やナショナリズムなど解決を困難にするな紛争の本質について理解する。

    • 深堀

      紛争解決のために何が必要かを考える。紛争当事者の声が聞かれること、政治的力関係が見直されること、教育を通した信頼構築の重要性について理解を深める。

    Lecturers

    /講師

    • 錦田 愛子

      慶應義塾大学 教授

    • 後藤 絵美

      東京外国語大学 准教授

    • 鈴木 啓之

      東京大学 特任准教授

  • パレスチナをめぐる文化表象

    パレスチナをめぐる映画、小説、音楽等の文化表象について知る。背後にある人々の歴史的・日常的経験や思想について理解する。

    Videos

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    • 導入

      講師の経験や研究歴を通して、アラブ文化の多様性や、パレスチナ文化の現代性や政治性についての理解を深める。

    • 講義

      国や民族の表象が政治的意味を持ちうること、文化表象は国や民族の消滅や忘却に対する抵抗となりうることを具体的な事例を通して知る。

    • 深堀

      抵抗や政治と結びつけられてきたパレスチナの文化表象を、時代や地域を越えるメッセージを発信するものとして捉える見方を知る。

    Lecturers

    /講師

    • 山本 薫

      慶應義塾大学 准教授

    • 後藤 絵美

      東京外国語大学 准教授

    • 鈴木 啓之

      東京大学 特任准教授

  • アラブ世界におけるパレスチナ問題

    パレスチナ問題との関りをめぐるアラブ世界の状況について、歴史的に概観し、その多様性を理解する。

    Videos

    /学習動画

    • 導入

      講師の経験や研究歴を通して、パレスチナ周辺のアラブ諸国の歴史的経験や人々のアイデンティティについて理解を深める。

    • 講義

      アラブとは誰か、アラブ世界とはどこかという問いを入口に、アラブ地域とパレスチナ問題の関わりを歴史的に繙き、その濃淡について知る。

    • 深堀

      アラブとしての意識と国家ナショナリズムの関係性、国内の政治状況と国際関係、そしてパレスチナ問題との関りについて、レバノン・シリアを事例に理解を深める。

    Lecturers

    /講師

    • 黒木 英充

      東京外国語大学 教授

    • 後藤 絵美

      東京外国語大学 准教授

    • 鈴木 啓之

      東京大学 特任准教授

  • 国際関係におけるパレスチナ問題―なぜ「中東和平」では問題が解決しないか

    「中東和平」と呼ばれるものが抱える問題点を探る中で、パレスチナ問題をめぐる国際関係について理解を深める。

    Videos

    /学習動画

    • 導入

      講師の経験や研究歴を通して、同じテーマについて異なる方法論があることを理解する。とくに政治学・国際関係論によるアプローチの特性を知る。

    • 講義

      パレスチナ問題が発生した19世紀後半以降の世界システムの変遷を辿るとともに、「中東和平」がそのシステムの内側の覇者の利害に基づく枠組みであったことを理解する。

    • 深堀

      第二次世界大戦後のアメリカの覇権の変遷と「インフォーマルな帝国」という捉え方について理解を深める。

    Lecturers

    /講師

    • 松永 泰行

      東京外国語大学 教授

    • 後藤 絵美

      東京外国語大学 准教授

    • 鈴木 啓之

      東京大学 特任准教授

  • 中東和平のゆくえ

    中東和平をめぐり現在まで残る問題点や論点を整理する。これまでの研究蓄積と近年の研究状況を踏まえ、今後の展望を探る。

    Videos

    /学習動画

    • 導入

      パレスチナ問題を世界史に(グローバルな視点をもって)位置づけることの重要性と、近年のイスラエル・パレスチナ研究の広がりと深まりを知る

    • 講義

      1990年代以降の中東和平の歴史を概観し、現在まで残るその問題点や論点を整理する中で、パレスチナ問題の今後について考える。

    • 深堀

      和平をめぐる困難の一つとしての暴力性について知る。日本を含めた国際社会が、パレスチナで真の平和を達成するために、どのような立場で関わるべきなのかを考える。

    Lecturers

    /講師

    • 臼杵 陽

      日本女子大学 名誉教授

    • 後藤 絵美

      東京外国語大学 准教授

    • 鈴木 啓之

      東京大学 特任准教授

Staff/スタッフ

    鈴木 啓之
    東京大学
    特任准教授
    後藤 絵美
    東京外国語大学
    准教授
    鶴見 太郎
    東京大学
    准教授
    臼杵 陽
    日本女子大学
    名誉教授
    立山 良司
    防衛大学校
    名誉教授
    山本 健介
    静岡県立大学
    講師
    錦田 愛子
    慶應義塾大学
    教授
    山本 薫
    慶應義塾大学
    准教授
    黒木 英充
    東京外国語大学
    教授
    松永 泰行
    東京外国語大学
    教授

Competency/コンピテンシー

科目の目標

幅広い視野と知識をもち国際貢献および平和構築の分野で活躍する⼈材を養成する。とくに中東和平問題に関して概要を把握し、かつ現代にまで残る諸問題について⾃⾝の意⾒をもち論じられるようにする。

履修者の到達目標

1)意見の提示 中東和平問題について、自分の意見を根拠と共に明確に提示できる。
2)資料の活用 中東和平問題に関する資料や情報の内容を的確に把握し、それを根拠として議論できる。
3)柔軟な視点 複数の立場の考えや主張に目配りできる。
4)論理の展開 根拠に基づく形で自身の意見をわかりやすく論理的かつ明快に展開できる。

Contact/お問合せ先

東京外国語大学
国際化拠点室
tufs_pcs_ondemand@tufs.ac.jp

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