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アフリカ研究最前線『出会う』 第7回「都市の『商人』に出会う」平野(野元)美佐(京都大学アフリカ地域研究資料センター 准教授)
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日本と中国の間には「漢字」が有り、意思疎通の中で重要な働きをしてきた。しかし、そこには落とし穴もある。例えば、日本人が白飯を食べる「茶碗」を、中国人は「小碗」と言う。すでにここに言葉は異なっている。さらに日本人はご飯を食べるもの、と考えるだろうが、中国では様々な主食のほか、おかずや、スープを飲むものと考えられるであろう。また中国では「茶碗」では白飯を食べる食器とは理解されない。ここには語義の差だけではなく生活習慣に起因する差異も見られている。これは実は多くの漢字語の中にもある差異で、時に日中文化交流上の大きな誤解として社会問題に発展する大きな問題なのである。