分野 | 人文・社会科学

  • Learning

General Introduction to Global Issues (Human)

本科目は、まず地球規模課題とは何かを概観し、社会共生・健幸にかかる地球規模課題に関連する各トピックを題材に、動画によるインプットトークを行い、それを基に自分の身の回りの課題と地球規模課題がどのようにつながっているか、各課題に横たわる根源的問題とは何かを自ら考え、学生間で議論し、それを発表するアクティブ・ラーニングを通して地球規模課題に対する理解と問題意識を深める。

Content/学習内容

  • 地球規模課題、人間と環境

    • 地球規模課題
    • 学際性
    • アントロポセン
    • ポスト・アントロポセン

    地球規模課題について概説し、人間と環境との接点について検討する。

    Videos

    /学習動画

    • 1-1_筑波大学と地球規模課題

      筑波研究学園都市に位置する筑波大学の歴史を踏まえ、筑波大学で地球規模課題について学ぶことの意義を考える。

    • 1-2_地球規模課題とは何か?

      地球規模課題とは何か、関連する概念に言及しつつ検討し、地球規模課題を分析する際に学際的な視点が重要であることについて理解する。

    • 1-3_アントロポセンとポスト・アントロポセン

      アントロポセン(人新世)の基本概念やその歴史を踏まえ、アントロポセンの先を構想するポスト・アントロポセンの概念を理解する。

    Lecturers

    /講師

    • 秋山 肇

      筑波大学 人文社会系 助教

  • AI時代における持続可能な開発とSDGs

    • 持続可能な開発目標(SDGs)
    • ミレニアム開発目標(MDGs)
    • AI
    • 情報

    AI時代における持続可能な開発の重要性とその実現の困難さ、持続可能な開発目標(SDGs)の意義とその限界を検討する。

    Videos

    /学習動画

    • 2-1_ 持続可能な開発

      歴史的な経緯に言及しながら、持続可能な開発の概念を理解する。

    • 2-2_ MDGsからSDGsへ

      ミレニアム開発目標(MDGs)と比較して、SDGs(持続可能な開発目標)の特長を理解する。

    • 2-3_ SDGsとAI時代

      AI時代の特徴を踏まえて、SDGsの意義と限界を検討する。

    Lecturers

    /講師

    • 秋山 肇

      筑波大学 人文社会系 助教

  • 主権国家体制と国際連合

    • 国際連合
    • 国際連合安全保障理事会
    • 国際連合総会
    • 国際連合事務局

    主権国家体制の歴史や特長を概観し、国際連合の機能を理解する。

    Videos

    /学習動画

    • 3-1_主権国家体制

      主権国家体制の特長と歴史を、現状に関連づけて理解する。

    • 3-2_国際連合の概要と安全保障理事会

      国際連合の全体像を概観し、特に安全保障理事会の役割を理解する。

    • 3-3_ SDGsと国際連合

      国際連合の総会と事務局に着目し、国際連合とSDGsの関係性について理解する。

    Lecturers

    /講師

    • 秋山 肇

      筑波大学 人文社会系 助教

  • 人権の批判的視点

    • 自由権
    • 社会権
    • 宗教
    • 世俗

    批判的な視点を導入しつつ、人権の歴史と概要を網羅する。

    Videos

    /学習動画

    • 4-1_人権

      人権への異なる理解を踏まえつつ、人権の多面性を理解する。

    • 4-2_人権の歴史

      主に欧州における自由権と社会権の概念誕生の歴史を概観する。

    • 4-3_人権への批判的なアプローチ?

      宗教、世俗社会、国際法等に言及しながら人権の源泉について批判的に検討する。

    Lecturers

    /講師

    • 秋山 肇

      筑波大学 人文社会系 助教

  • キャリア教育1 AERJ編集長秋場素子先生インタビュー

    • 教育改革
    • 学校改善
    • 地球規模課題
    • 学士課程

    筑波大学・礒田正美教授による、卒業生・秋葉素子博士へのインタビュー。秋葉博士はフロリダ州立大学教授であり、American Education Research Journalの編集長でもある。筑波大学の卒業生として、学士課程BPGIに関連する学生を念頭に、秋葉博士のキャリアと教育学における研究方法について講演した。

    Videos

    /学習動画

    • インタビュー

      背景とキャリア形成
      秋場素子教授が、幼少から筑波大学への進学、筑波大学から米国への留学を通して現在の立場に至るまで、何をいかに学ばれたか、その経験を語られる。

      試練を乗り越えて
      秋場素子教授が、幼少から現在の立場に至るまで、何になりたいと考え、いかなる問題に関心を抱き、その解決に取り組みたいと思ったかを語られる。

      教育学研究法
      秋場素子教授が、1.問題意識、2.問題特定と研究課題、3.参考文献レビュー、4.データ収集・解析、5.判明したことと勧告という一連の研究過程を解説される。

    Lecturers

    /講師

    • 秋場素子

      フロリダ州立大学 教育学部

    • 礒田正美

      筑波大学 教育開発国際協力研究センター センター長

  • キャリア教育2 UNESCO IIEP 水野谷部長インタビュー

    • 教育改革
    • 学校改善
    • 地球規模課題
    • 学士課程

    筑波大学・礒田正美教授による、卒業生・水野谷優博士へのインタビュー。水野谷博士はUNESCO、国際教育計画研究所IIEP技術協力部門長。筑波大学の卒業生として、学士課程BPGIに関連する学生を念頭に、水野谷先生のキャリアとIIEPにおける研究方法について講演した。

    Videos

    /学習動画

    • インタビュー

      背景とキャリア形成
      水野谷博士が、筑波大学学生時代に経験したこと、そこでの問題意識が土台となり、留学し、様々な海外実践とコロンビア大学などにおける教育研究を経て、現在に至るまでのキャリア形成を語られる。

      試練を乗り越えて
      水野谷博士が、いかなる問題に直面したか、自身が追究すべき価値を見出したか、そこで社会情緒スキルがいかに重要かを語られる。

      教育学研究法
      水野谷博士が、教育経済学、統計学を駆使した教育研究法によって、各国毎に異なる教育事情、教育改革課題を特定する事例を解説する。

    Lecturers

    /講師

    • 水野谷 優

      ユネスコ国際教育計画研究所、パリ 技術協力部 部長

    • 礒田正美

      筑波大学 教育開発国際協力研究センター センター長

  • 幸福、ウェルビーイング、満足度、生活の質、ウェルネス:生活の質について語る際、これらは何を意味するのか

    • ウェルビーイング
    • 生活満足度
    • 生活の質
    • ウェルネス

    本講義ではまず、歴史的・理論的観点から幸福の概念を紹介し、主観的視点および文化的文脈の重要性を強調します。次に、Cumminsのギャップモデルを通じてこれらの概念の定義と測定における課題を検討し、WHOQOL-100/BREFなどの標準化ツールの構造およびクロスカルチャル適応プロセスを学びます。

    Videos

    /学習動画

    • 幸福、ウェルビーイング、満足度、生活の質、ウェルネス:生活の質について語る際、これらは何を意味するのか(Module 01)

      モジュール1では、幸福やウェルビーイング、生活満足度などの基本的問いが提示され、「生活の質とは何か」を考える背景と意義が示される。

    • 幸福、ウェルビーイング、満足度、生活の質、ウェルネス:生活の質について語る際、これらは何を意味するのか(Module 02)

      モジュール2では、生活の質に関する主要な概念や評価上の論点が扱われ、定義と測定の違い、自己報告の重要性、標準的ツールの概要とその課題が概説される。

    • 幸福、ウェルビーイング、満足度、生活の質、ウェルネス:生活の質について語る際、これらは何を意味するのか(Module 03)

      モジュール3では、これまでの議論が振り返られ、全体の意味づけや今後深めるべき視点が示され、次のテーマへの示唆が提供される。

    Lecturers

    /講師

    • サンドバール フェリペ

      弘前大学大学院医学研究科 社会医学 社会医学 助教

  • マンガの物語づくりを通して未来を想像・創造してみよう!

    • SF思考
    • マンガのストーリーづくり手法

    地球規模課題、地域課題の解決を考えるときに、望ましい未来を想像してバックキャストするアプローチがあります。また、近い未来においても何が起こるかわからない不確実な現代社会では、あらゆる可能性を想定に入れた未来を想像して備えることが重要です。この様な未来社会を想像・予測する際には、個人がその社会で実際にどのような生活を送るのかを忘れてはなりません。この講義では、SF思考とマンガのストーリーづくりの手法を用いて、未来社会とそこで生きる個人を想像・想像することを学びます。

    Videos

    /学習動画

    • Imagine and create the future through making manga stories Part 1

      このパートでは、なぜ未来を予測・想像することにどんな意味があるかについて議論します。次いで未来社会の予測に重点を置いた未来予測の方法を紹介します。

    • Imagine and create the future through making manga stories Part 2

      このパートでは、個人の生活に直目した未来予測手法、デザイン思考とSF思考を紹介します。

    • Imagine and create the future through making manga stories Part 3

      このパートでは、SF思考とマンガストーリー創作手法を組み合わせた、不確実性を考慮に入れつつ、よりリアリティーのある未来予測手法について議論します。

    Lecturers

    /講師

    • 森尾貴広

      筑波大学 国際局/地球規模課題学位プログラム(学士) 教授

Staff/スタッフ

    秋山 肇
    筑波大学 人文社会系
    助教
    経歴

    国際基督教大学(ICU)で学士(教養)、修士(平和研究)、博士(学術)を取得。日本学術振興会特別研究員DC1、ローザンヌ大学客員研究員、立命館大学国際関係学部嘱託講師を経て2020年より現職。国際基督教大学連携客員准教授、立教新座中学校・高等学校非常勤講師も務める。専門は平和研究、憲法、国際法、国際機構論。主に国籍・無国籍、ポスト・コロナ学、ポスト・アントロポセンについて研究しており、NPO法人無国籍ネットワーク共同代表も務める。主編著に『ポスト・コロナ学――パンデミックと社会の変化・連続性、そして未来』(明石書店、2022年)がある。第29回佐藤栄作賞優秀賞受賞。2022年度、2024年度筑波大学BEST FACULTY MEMBER。文部科学省「世界で活躍できる研究者戦略育成事業」として実施されている「大学×国研×企業連携によるトップランナー育成プログラム」(TRiSTAR) フェロー。(2025年7月現在)

    秋場素子
    フロリダ州立大学 教育学部
    礒田正美
    筑波大学 教育開発国際協力研究センター
    センター長
    水野谷 優
    ユネスコ国際教育計画研究所、パリ 技術協力部
    部長
    サンドバール フェリペ
    弘前大学大学院医学研究科 社会医学 社会医学
    助教
    森尾貴広
    筑波大学 国際局/地球規模課題学位プログラム(学士)
    教授
    経歴

    筑波大学国際局・教授。単細胞生物と多細胞生物の境界的存在である細胞性粘菌の分子遺伝学を出発点に、産学連携・研究評価、環境科学、高等教育・イノベーション政策、アフリカにおける日本企業の進出戦略と研究テーマを遍歴すると共に、京都、岡﨑、つくば、ヒューストン、チュニジアと主戦場をさまよい、現在はマンガ・アニメなどのコンテンツ産業の国際比較研究と、SFのストーリーメイキングとマンガ創作手法を活用したアクティブラーニングの研究を進めている。大学の研究者・教員組織である系に所属しない数少ない教員として境界領域に生息している。現世の3次元のすがたに加え、メタバース上に2次元のすがたで出没している。

Competency/コンピテンシー

科目の目標

本科目は、地球規模課題とは何かを理解し、社会共生、健幸の人間にかかる各課題に関する基礎的知識を基盤に、俯瞰的な視野を以て地域の課題と地球規模課題を結びつける力、現在の世界の状況を観察し、将来の地球規模課題を想像・発見する力を身につけることを目標とする。

履修者の到達目標

以下のコンピテンスを獲得することを到達目標とする。
汎用コンピテンス:コミュニケーション能力、批判的・創造的思考力、広い視野と国際性、人間性・倫理性
専門コンピテンス:地球規模課題に関する基礎的知識、問題発見力
それぞれのコンピテンスについては、ルーブリックによる達成水準の明確化を行う。

Information/その他の情報

教材・参考文献

Aristotle(ニコマコス倫理学抜粋);Calman (1984) “Quality of Life in Cancer Patients -an hypothesis”;WHOQOL Group (1995) “The World Health Organization Quality of Life assessment (WHOQOL): position paper”

Contact/お問合せ先

サンドバール フェリペ, 弘前大学大学院医学研究科 社会医学; メール: sandoval@hirosaki-u.ac.jp
森尾貴広 morio.takahiro.fu@u.tsukuba.ac.jp
秋山肇 akiyama.hajime.gp@u.tsukuba.ac.jp
筑波大学地球規模課題学位プログラム(学士)

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