Visualizing Postwar Tokyo, Part 1
On Air
当コンテンツでは、現代グローバル社会を理解するための近現代の日本哲学概論に関する講義を行います。当コンテンツを通じて、受講生は「無」という哲学用語について学ぶことになるでしょう。この概念について、哲学よりも仏教により深く関連していると考える人もいるかもしれません。しかし、日本の近現代哲学もまた、様々な観点(経験、身体性、技術、言語など)から論理的に「無」について考えることを通じて発展してきました。当コンテンツでは、デジタル化、気候変動、資本主義システムのもとでの社会経済格差などの大きな問題を抱えた今日のグローバル化時代への理解を深めるために、「無」という概念が大きな意義を持つことを明らかにします。「無」とは、「何もないこと」という意味での完全な無を意味するにすぎないのでしょうか?いかにして「無」は社会や地球上における私たちの生活に密接に関係する概念として捉えられるのでしょうか?どうすれば私たちが常に「無」に接して生きているという事実を理解することができるでしょうか?当コンテンツでは、日本の代表的な哲学者である西田幾多郎、中村雄二郎、柄谷行人らの哲学を通じて、これらの問いに答えうる視点を紹介します。それによって、日本哲学史における「無」をめぐる思考のダイナミックな発展について理解し、今日のグローバル社会に内在する様々な問題を「無」の観点から学んでいきます。