私の将来は、もっと成長した2年後の私に決めてもらう。
これから日本へ留学する人へのヒバさんからのメッセージ
Hiba(ヒバ)さん
出身:トルコ
2025年9月に東京外国語大学交換留学生プログラム「ISEP-TUFS(International Student Exchange Program of Tokyo University of Foreign Studies)」で来日。今ハマっていることは、韓国人の親友とのカラオケ。好きなゲームやアニメ、ボーカロイドの曲を歌う。趣味は、推し活、ぬい活と、絵を描くこと。
(「推し活」とは、アイドル、アニメのキャラクターなど 、自分の好きな「推し」を応援する活動のこと。「ぬい活」とは、推しのぬいぐるみを持ち歩き、一緒に撮影などをして楽しむ活動のこと。)
はい、私は子供の頃から日本のアニメとかマンガに興味を持っていて、そこから、日本語っていう言語にも興味を持ち始めて、やっぱり日本のことをもっと知りたい、日本語という言語を学びたいと思って、留学しようと決めました。
一応、選択肢はいろいろあったんですが、東京に行きたいと思っていました。私は翻訳通訳学を専門にしていて、東京の大学の中でも言語というものに関する授業が多い大学のほうがいいと思って選びました。JASSO1) の奨学金制度があったのも理由です。
1) JASSO:Japan Student Services Organization(https://www.jasso.go.jp/index.html)
東京外国語大学では、日本語能力を高めるための日本語の授業を取っています。日本語の授業のほかにも英語での授業もいろいろあるので、「Gender studies」とか、言語として日本語を分析する授業なども取っています。
ボアジチ大学での専攻は翻訳通訳学なので、翻訳知識と翻訳の経験を積むことから始めています。ちょうど帰ったら3年生になるんですが、まだ翻訳通訳学の中では何を専門にするかは決めてない状態です。一応、3年生の終わりには通訳試験っていうものがあって、それに合格できれば通訳の授業を取ることになっていますが、私は翻訳のほうがいいと感じています。
「トルコ語と日本語はなんとなく似ていると思います。日本語の中には感情を表す表現がたくさんあって、それが素晴らしいと感じました」兵庫県神戸市のメリケンパークで(提供ヒバさん)
北海道札幌市の大通公園で(提供ヒバさん)
大阪府箕面市の勝尾寺で(提供ヒバさん)
私は高校卒業する前に日本に留学に行きたいって決めていました。ボアジチ大学は留学できる大学の数が多くていいと感じました。そのためにすごく入学試験の勉強を頑張りました。大学に入ってからも留学できるように頑張って、その試験勉強全体が日本に来るための準備になりました。
1日これぐらい勉強するとかじゃなくて、1日の中に勉強を入れるっていう、生活の中に勉強が入っているっていうのが、私的(わたしてき)に効率いいと思います。今から勉強するぞっていう意識じゃなくて、今動画見るけど、その見ている動画を日本語にするとか、寝る前に小説を読むけど、その小説を日本語の小説にするとか、生活の中に日本語を少しずつ入れる。そういうのが一番いいと私は感じています。
7月にJLPT2) (日本語能力試験)を受験し、9月に合格しました。東京外国語大学には、文法や聴解など、JLPTのための授業がいろいろあって、その授業で自分でも成長できたって感じることができました。模擬試験で、実際に私がJLPTを受けているんだったらどういう感じになるかみたいな試しができたりしたんです。そのおかげで、本当に試験のときには緊張しないで、いつも通りできたと思います。
2) The Japanese-Language Proficiency Test, JLPT(日本語能力試験)(https://www.jlpt.jp/)
私は漢字が難しいと思っています。言葉を知っているのに漢字がわからないので、日本語の文を読んでも何を言っているかわからないっていうことがたくさんあったので、漢字が難しいと思います。
はい、東京外国語大学のJLPTの授業で使った「新完全マスター」3) ですかね。その教科書が本当に良かったと思いました。アプリとしては「ひらがなカメラ」4) っていう漢字を入れるとふりがなを表示してくれるアプリとかもよく使っています。けっこう有名なんですが「Anki」5) っていうアプリもいいと思います。
3) スリーエーネットワーク(2012)「新完全マスターN2」(https://www.3anet.co.jp/np/list.html?series_id=4)
4) ひらがなカメラ(https://hiragana-camera.officemove-apps.com/)
5) Anki(https://apps.ankiweb.net/)
一人暮らしをした経験がなかったので、ここに来た瞬間、急に一人暮らしっていう大きなチャレンジと日本の大学生活っていうチャレンジが一緒になりました。大学に通って、授業も頑張って、帰ったら自炊とか掃除とかをするっていう、その大人になるっていうみたいなものが大学生活の中で一番印象的でした。
私の趣味は「推し活」なので、好きなコンテンツとかアーティストさんを直接応援できることが本当に良かったです。ライブに行ったり、イベントに参加したり、グッズとか買ったりできるっていうことが本当にうれしかったです。
トルコにもあるんですが、「おもてなし」6) っていう文化がすごくいいと思っています。日本に来たときに、ちゃんと優しくしてもらえるっていうことが、温かい環境になるし、私にも過ごしやすいっていうのはうれしいです。「差し入れ」7) とか、そういうものも、本当に大事だとトルコ人も思っていますし、それが日本にもあることが本当にいいことだと思っています。
6) おもてなし:相手を思いやり、お礼を期待しないでする行動、トルコ語にもお礼を期待しない純粋な行動を表す「Misafirperverlik」という言葉がある
7) 差し入れ:仕事や勉強を頑張る人を応援し、元気づけるために食べ物などを届けること、またはその食べ物
これは日本に限るものじゃないと思いますが、一応、今、私は留学生っていうアイデンティティを持っていて、人と会うときは、私はヒバです、趣味はこれです、21歳です、ってなるんですが、「出身はどこですか?」っていうことをいつも聞かれて、もちろん、日本とトルコの「架け橋」になりたいという気持ちもあるんですが、私はここに来てトルコ代表ではないっていうことを人に分かってほしいというか、友達を作るときには、「私はトルコ人です」「あなたは日本人です」以上の会話にならないっていうことが、深い関係を求めることができないっていうことが困りました。
はい、一応、トルコに帰ってからは卒業することは一番大事で、卒業した後は大学院を目指しています。できれば日本に、そして、できればこの大学に大学院生として帰ってきたいです。そこで、将来就職するときには、トルコで就職するか日本で就職するか決めたいです。やっぱりもっと成長したいっていう、2年後のもっと成長している私にそれ(就職)を決めてほしいっていう気持ちがあります。ここに来て1年だけの経験では、まだまだ何も知らないっていうことに気づいて、もっとよくわかったうえで決めたい大事なものだと思いました。
私からのアドバイスは「相手を知り、己(おのれ)を知ること」です。ここでの相手は日本のことです。日本の文化、日本の言語をよく知ることが必要です。そして、そのうえで己を知ることが大事です。ここでの己は自分の文化、自分の言語、そして自分の弱み、強み、趣味のことです。
やはり、チャレンジと向き合うためには自分のことを分かることが必要です。自分のことをわかったうえで、相手、ここでは日本のことをわかることが大事だと私は思っています。
そのうえでチャレンジと向き合う時には、「幸せ」っていうことが大事だと思っています。幸せのためには楽しくすることが大事です。楽しくすることは、ただ勉強するだけじゃなくて、その勉強を生活の中に入れたり、生活の中で勉強っていうことを意識せずに楽しくすることが大事だと思っています。
これからも楽しく、自分のことをわかったうえで、お互い頑張りましょう!
Hiba(ヒバ)さん、インタビューへのご協力ありがとうございました。
※インタビュー内容は、本人の了承を得て、一部省略・修正している箇所があります

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