日本語レベルチェック
「にほんごチェック!」を受けて、あなたに最適な学習コンテンツやツールを探しましょう。
出典:⽂化庁 ⽇本語能⼒⾃⼰評価ツール「にほんごチェック!」をもとに作成
「にほんご チェック!」は、欧州評議会が2001年に公開したヨーロッパ⾔語共通参照枠(Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment,CEFR)を参考にして、⽂化審議会国語分科会が取りまとめた「⽇本語教育の参照枠」で⽰されている「全体的な尺度」の6つのレベルで⽇本語能⼒を確認することができるツールです。
利⽤者は「〜できる」という形で⽰した⽂である⾔語能⼒記述⽂(Can do)で表された「聞くこと」「読むこと」「話すこと(やりとり)」「話すこと(発表)」「書くこと」という5つの⾔語活動について、⽇本語でどのくらいできるか、4段階で答えていくことで、⾃分の⽇本語能⼒をA1からC2までの6つのレベルで知ることができます。
⽇本語能⼒の評価は、5つの⾔語活動のすべてでも、⼀部だけでも⾏うことができます。
⽇本語能力レベルを認定する指標について
日本語ひろばではヨーロッパ⾔語共通参照枠(以下、CEFR)を参考にした「にほんご チェック!」をレベルの指標にしていますが、⽇本語レベルを認定するものとして、⽇本語能⼒試験(Japanese-Language Proficiency Test, JLPT)や、BJTビジネス⽇本語能⼒テスト(BJT Business Japanese Proficiency Test)などがあります。
「にほんごチェック!」では「聞くこと」「読むこと」「話すこと(やりとり)」「話すこと(発表)」「書くこと」の5つの⾔語能⼒を評価しますが、⽇本語能⼒試験(以下、JLPT)は「⾔語知識」「読解」「聴解」の3つの要素を測ります。BJTビジネス⽇本語能⼒テスト(以下、BJT)は「聴解」「聴読解」「読解」の3つのパートで構成されています。暫定的かつおおよその⽬安とはなりますが、CEFRがJLPTやBJTでは、どのくらいのレベルに対応するかは、以下の「CEFR・JLPT・BJTレベル対応表」を参考にしてください。
CEFR・JLPT・BJTの対応表
※1 「⽇本語能⼒試験のN5〜N1のレベルと『⽇本語教育の参照枠』の各レベルとは対応付け実証作業中で上記対応付けは暫定表⽰(2025年第1回(7⽉)試験より発表予定)。」
出典:出⼊国在留管理庁・厚⽣労働省,2024「参考資料」『育成就労制度の概要』 p.6.
(https://jsite.mhlw.go.jp/kagawa-roudoukyoku/content/contents/001918058.pdf)
※2 ⽇本語能⼒試験(JLPT)とBJTビジネス⽇本語能⼒テスト(BJT)の相間関係については以下を参照
BJTとJLPT、CEFRの対応については、BJTを主催する公益財団法⼈⽇本漢字能⼒検定協会の公式の⾒解ではなく、JV-Campusによる監修であり、おおよその⽬安となります。
ほかの日本語レベルチェックも受けてみる
⽇本語ひろばが提供するコンテンツによっては、そのコンテンツ内で⾃分の⽇本語レベルをチェックできるものがあります。
CEFRについて
CEFRのレベルは、A「基礎段階の⾔語使⽤者/Basic user」 B「⾃⽴した⾔語使⽤者/Independent user」C「熟達した⾔語使⽤者/Proficient user」の3つに分かれており、それぞれの段階がまた2つに分かれています。全部で6つのレベル(A1、A2、B1、B2、C1、C2)があります。6つのレベルごとに⽇本語でできることは、「チェック!する前に」で確認してください。
CEFRの6レベル
出典:「チェック!する前に」全体的な尺度(抜粋)を参考に作成
JLPTについて
JLPTとは
JLPTは、⽇本語を⺟語にしない⼈の⽇本語能⼒を測定し認定する試験として、国際交流基⾦と⽇本国際教育協会(現⽇本国際教育⽀援協会)が1984年に開始しました。開始当初の受験者数は全世界で7,000⼈ほどでしたが、現在は世界最⼤規模の⽇本語の試験となっています。
出典:⽇本語能⼒試験公式ウェブサイト「⽬的と沿⾰」(https://www.jlpt.jp/about/purpose.html)
新型コロナ禍による制限が緩和された2023年においては、過去最⾼の約148万⼈の応募があり、海外応募者数が初めて100万⼈を突破しました。
出典:⽇本語能⼒試験公式ウェブサイト「データで⾒る⽇本語能⼒試験」(https://www.jlpt.jp/statistics/index.html)
JLPTが測る能⼒とは
JLPTには5段階(N1、N2、N3、N4、N5)のレベルがあります。できるだけきめ細かく⽇本語能⼒を測るために、試験問題はレベルごとに作られています。
JLPTでは、①⽇本語の⽂字や語彙、⽂法についてどのぐらい知っているか、ということだけでなく、②その知識を利⽤してコミュニケーション上の課題を遂⾏できるか、ということも⼤切だと考えています。私たちが⽣活のなかで⾏っている様々な「課題」のうち、⾔語を必要とするものを遂⾏するためには、⾔語知識だけでなく、それを実際に利⽤する⼒も必要だからです。そこで、この試験では、①を測るための「⾔語知識」、②を測るための「読解」、「聴解」という3つの要素により、総合的に⽇本語のコミュニケーション能⼒を測っています。
出典:⽇本語能⼒試験公式ウェブサイト「4つの特徴」(https://www.jlpt.jp/about/points.html)
各レベルの試験科目と認定の目安
出典:JLPT資料 2024年⽇本語能⼒試験案内(パンフレット)「各レベルの試験科⽬と認定の⽬安」p.2.(https://www.jlpt.jp/reference/pdf/guide_2024.pdf)
JLPTが測る言語知識と課題遂行能力
出典:⽇本語能⼒試験公式ウェブサイト「4つの特徴」(https://www.jlpt.jp/about/points.html)
JLPTの問題に挑戦する
JLPTの公式ウェブサイトでは実際の問題例に挑戦することができます。N1からN5までレベル別になっています。JLPTの問題形式がわかります。ぜひ挑戦してみてください。
出典:⽇本語能⼒試験公式ウェブサイト「4つの特徴」(https://www.jlpt.jp/about/points.html)
BJTについて
BJTとは
⽇本のビジネス社会では、⽇本ならではの⾔葉遣いや⾏動があります。BJTは、それらを使うビジネス・コミュニケーションの能⼒を測るテストです。⽇本のビジネス社会で働こうとする⼈はもちろん、基礎的な⽇本語マスターした⼈の次の⽬標としてもおすすめします。
「⽇常会話ができるレベルではビジネスの世界で通⽤しない」と⾔われています。そのためBJTを⾼く評価する⽇本企業が増えています。
出典:BJTビジネス⽇本語能⼒テスト公式ウェブサイト「特徴&メリット」(https://www.kanken.or.jp/bjt/about/feature_merit.html)
BJTが測る能⼒とは
BJTは、合格・不合格がなく、0〜800点のスコアからレベル(J5〜J1+)を6段階で評価します。
出典:BJT資料 パンフレット(担当者)「 BJTのスコア」p.2(https://www.kanken.or.jp/bjt/brochure/data/2304_tantousya.pdf)
合計で80問あり、約2時間(テストの説明、アンケート含む)のテストです。「聴解」「聴読解」「読解」の3つのパートで構成されています。
出典:BJT資料 パンフレット(担当者)「BJTテストの構成」p.6. (https://www.kanken.or.jp/bjt/brochure/data/2304_tantousya)
BJTのスコア
出典:BJT資料 パンフレット(担当者)「BJTのスコア」p.2(https://www.kanken.or.jp/bjt/brochure/data/2304_tantousya.pdf)
テストの構成
出典:BJT資料 パンフレット(担当者)「BJTテストの構成」p.6.(https://www.kanken.or.jp/bjt/brochure/data/2304_tantousya)
JLPTとの相関関係
BJT受験者を対象としたアンケートの結果から、N2合格者よりN1合格者のほうがBJTにおいても平均スコアが⾼いことがわかり、⼀定の相関関係が認められました。しかし、N1合格者であっても、BJTスコアは300〜700点と広く分布しており、ビジネス場⾯における⽇本語運⽤能⼒には差があることが⾒て取れます。これは基礎⼒はあっても、実践⼒には差があるからだと⾔えます。BJTはこの実践⼒を測ることができるテストです。
出典:BJT資料 パンフレット(担当者)「⽇本語能⼒試験(JLPT)との⽐較」p.2. (https://www.kanken.or.jp/bjt/brochure/data/2304_tantousya.pdf)
⽇本語能⼒試験(JLPT)との⽐較
出典:BJT資料 パンフレット(担当者)「⽇本語能⼒試験(JLPT)との⽐較」p.2.(https://www.kanken.or.jp/bjt/brochure/data/2304_tantousya.pdf)
BJTの問題に挑戦する
BJTの公式サイトでは「聴解」「聴読解」「読解」の3つのパートの問題に挑戦することができます。また、実際のテスト形式を体験できます。
BJTの公式ウエブサイトのトップページから「BJTを知る」→「レベル&サンプル」へ進んでください。
関連リンク:「日本語レベルチェックができるコンテンツ」を見る
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京都大学
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